大田市の「石見銀山昔語りの会」(代表・勝部良子さん)が和綴じの素敵な本を出版されました。伝説などを小学生高学年対象に書いたものです。尾村七恵さんのカットがとてもいい雰囲気を添えています。
石見銀山の世界遺産登録という大きな出来事をきっかけに観光面だけではなく文化面でも創造的な新しい芽が出てきてほしいと思っていますが、このほんの出版はその具体化の一つです。
代表の勝部さんは次のように「はじめに」の中で書いておられます。
「島根県では平成13年度に発足した県内11の支部を結ぶボランティア・ネットワーク‘しまねの子どもの読書等推進の会‘がありいろいろな活動をしています。(略)大田支部では平成17年度から3年間にわたりストーリーテリング‘語り手養成講座‘を行ってきました。この講座で学ぶうち地域の昔話も語りたいと思うようになりました。ところがいざ子どもに語ろうとするとふさわしい話が見あたりません。そこで心の遺産として次世代に語り継がれるような話があればいいのに…という思いから6名の仲が立ち上がりました。」
編集委員は勝部良子さん、吾郷紀子さん、竹下ちとせさん、田村尚子さん、藤間元康さん、無川ひとみさんです。竹下さんにによると30回会合を重ねて今回の出版に至ったそうです。ぼくも4,5回その回に出席しました。「仁摩地域まちづくり委員会」の助成を受けて出版されました。
「石見銀山のはじまり」「堀り子になった男のはなし」「牛が城をせめたお話(石見城落城)「サツマイモのたび」
寄稿詩「江戸から来た人ーはるかな時を越えてー」
寄稿詩は井戸平左衛門のことを書いています。ほぼ史実に基づいていますので簡潔に井戸平左衛門のことを理解するのには役立つでしょう。詩として朗読するのも面白いでしょう。作者は洲浜です。
そのうちこのブログで公開してもいいですね。
みなさんお疲れさまでした。つづいて2号ができればいいですね。がんばってください。
この本は市販されていません。読んでみたいと思う人は大田や仁摩の図書館や学校などにありますので出掛けてみてください。
購入したい人は編集者や仁摩の図書館に相談してみてください。ぼくは500円で5冊購入しました。