第3回八雲国際演劇祭は大成功のうちに終わりました。3日目には「こどもたちの伝統芸能競演」でシンガポールのこどもたちが京劇を上演、大田市の土江子ども神楽団が石見銀山の歴史から創作舞「金山姫銀山勧請」を上演し好評でした。
土江子ども神楽団は江戸時代後期にルーツがある伝統のある神楽団で、幼稚園から高校生まで約40人が参加し年間40
~50回上演しているそうです。愛知万博でも上演しました。
伝統のある大屋神楽社中の指導を受けています。
ワイフと車でアルバホールへ行きました。多くのボランティアが実に適切な案内をしてくれました。この国際演劇祭はこういう人たちによって支えられているのです。カナダ、ベルギー、シリア、フランス、アメリカ、ベネズエラなど9カ国10劇団が参加する大きなイベントです。島根で日本最大の国際演劇祭が行われていることは驚異的なことです。園山土筆さんを団長とする「しいの実シアター」の長い伝統がバックボーンとしてあるからここまで発展してきたのです。
会場で園山さんに会いました。こどもたちは堂々と舞いました。あちこちで何度も拍手が起きました。金山姫が登場してからは神楽が終わるまで拍手がつづきました。感動やこどもたちへの励ましや観客のマナーの良さもあったでしょう。松江の人や外国の人たちには子ども神楽が珍しいということもあったでしょう。会場の大きさがちょうどいいので、台詞もよく聞こえ、神楽のストーリーもよく分り、クライマックスでは観客の心に感動を与えたのだと思います。40分という時間やその間の舞いのテンポもよかったと思いました。
引率してきていた楫さんに会いましたが、こんなに拍手があったのは初めてだと言っていました。舞台写真は撮れないので、玄関で写真撮影がありました。こういう場が設けてあることはすばらしい配慮ですね。
シンガポールのボイ・チン・スクールの子供たちは8歳から10歳。中国語で京劇を上演しました。とても可愛らしく楽しい劇でした。シンガポールのグランドサンにインターネットで写真を送ってやりました。