平成18年7月9日、静間町公民館で「静之窟フォーラム」があり、大田市出身の佐藤洋二郎さんが「神話に育まれたふるさと大田」という題で講演されました。佐藤さんには「沈黙の神々」(松柏社)という本があり全国の神社を巡ってその由来や神話との関係を洞察し自由に論じたエッセイがあり、それを読むと神話や言葉の歴史や背景にとても精通しておられるのが分かります。大田の静之窟(しずのいわや)はその本の冒頭に書かれ、出雲神話との関係で独創的な説を書いておられます。
主催は島根県、しまね田舎ツーリズム推進協議会、静間ふるさと交流倶楽部で、真夏のむしむしする公民館に200人ばかり聴衆が集まり、熱心に耳を傾けました。佐藤さんはあちこちで脱線して面白い話しを入れながらとてもリラックスして話されました。話しのポイントを11日付けの山陰中央新報から転載します。
「大国主命と少彦名命が国造りの相談をした仮宮とされる静之窟は日本発祥の地ではないかと分析。一帯に大田や大代、大屋など、神を表す『大』の字を冠した地名が多いことから、古代から大切な場所だったことを意味する、と強調し、出雲神話より古い神話を持つことを誇りとし、主張してほしいと訴えた」
終わってから交流会があり弁当を食べながら、自己紹介などをして交流しました。佐藤さんとも少し話しました。大田高校卒業生で注目されている日和聡子さんの名前を出したら、「彼女は今年芥川賞の候補になりませんでしたね。いい作品がなかったのかな」と言われました。日和さんが第一線の小説家たちにも注目されていることがわかります。
ぼくの番になって、空の活動を簡単に紹介すると共に佐藤さんについて次のようなことを述べました。
「佐藤さんが平成4年に「河口へ」を出版されたとき、山陰中央新報文芸部長から書評を頼まれて書き、佐藤さんからお礼の手紙をいただいて宝のように大事にしています。大田高校へも講演に来ていただきました。難波利三さんが直木賞、佐藤さんは「猫の喪中」で123回芥川賞候補になられました。佐藤さんが受賞されたら、同じ市から芥川賞、直木賞受賞者がでることになり全国にもないことです。9月10日の島根文芸フェスタでは大田の「あすてらす」で講演していただくことになっています。前日は前夜祭がありますので、ぜひたくさん参加してください」
この後で佐藤さんと短時間話したのですが、「芥川賞は新人賞ですから・・」と言われた瞬間、失礼なことを言ったな、と思いました。芥川賞は有名ですが最高の賞ではないのです。それよりもベテランの小説家としては遙かに名誉のある賞がいくつかあります。佐藤さんの目はそちらに向いているのだと思いました。
静間ふるさと交流倶楽部について簡単に紹介していきます。会長は楫野信行さん、事務局長は元大田市会議委員の荊尾衛さんで、今回は荊尾さんから案内がありました。活動は新聞などでもよく取り上げられています。
一つは「大田市山村留学 魚津 海の家」で海水から天然の塩をつくる体験学習ができること。築150年の民家を使って宿泊しながら田舎の素朴な生活が体験できることです。宿泊は1泊2食で5,500円で、多くの人が貴重な体験をし、満足して帰られるそうです。
佐藤洋二郎さんの随筆にも度々登場する息子さんは、小学校の時にこの海の家で過ごしたそうです。本に出てくる自然で生き生きとした子供らしい姿は、この古浦の海での生活も幾分貢献しているかも知れませんね。都会の人たちにも人気があるそうですが、子供たちの体験学習としても利用されているようです。
連絡先はtell、Fax共に 0854-84-8360(事務局)です。ホームページもあります。
直木賞は新人賞と初めて教わりました。このHPはいろいろなこと、特に大田やその近在のことがよくわかって楽しみです。あの有名な”アララギ”が、実は生け垣に最適と考えている針葉樹イチイ(別名、オンコ、キャラボク(ここいらではダイセンキャラが有名))と最近初めて知りました。
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