大田市文化協会 組曲「石見銀山」をCDに

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2005年3月、大田市文化協会設立30周年記念で音楽舞踏史劇「鶴」を市民会館で上演しました。100名近い協力者によって実現した舞台で、1300席の市民会館は満員の盛況でした。劇中で5曲のオリジナルの歌
が(大畑世利子作曲、洲浜昌三作詞)コーラスでが歌われました。それらをCDにしたものです。


 劇で歌われた歌に大田高校生が作詞した一曲を加えて、2005年7月に大田高校合唱部と地元のコーラスグループが一緒になり、大畑世利子さんのピアノで歌い、録音しました。全部で約15分、6曲7章で構成されています。希望があれば増刷も研討すると文化協会事務局ではいっています。事務局は大田市民会館にあります。電話は0854-82-6240(大田市中央公民館)です。

 これらの曲は地元のコーラスグループによって、銀山関係の催し物や研究集会、コンサートなどでも歌われています。、劇の流れの中で生きるように、劇中歌として作詞した歌詞ですから、歌としてどれだけ独立した魅力があるかどうかは自信がありませんが、その中の一曲でも今後色々な場で歌われていけば大田市のすばらしい文化財産になるでしょう。

次に歌詞を紹介しておきます。仙の山の頂上から周囲を眺めた人はそのすばらしい眺望に感動します。石見銀山の中央にある537㍍の山です。その頂上からの風景を歌詞にしたものです。

  早春の仙の山に立つ

早春のいただきに立てば
雑木林のこずえを揺らし 潮風がわたる
北のかなた 洋々と日本海
水平線が 空に溶け
はるかにかすむ 日御碕
邇摩の海 琴ヶ浜 鞆が浦
春の山並み 古城の峰

ふりむけば まなこの下に
山吹の古城 戦の跡を若葉で包む
南の彼方 茫洋と山の波
ひときわ高く 石見富士
国引き神話の 佐比売山(さひめやま)
親三瓶 子三瓶 孫三瓶
春の山並み 三つの峰

  世界へ開く銀の町

新たな時代の 息吹を受けて
世界へ開く 銀の町
谷から尾根へ 軒は重なり
石見銀山 石見銀山 
花の都の 花の都の
如くなり

豊かな大地の 恵みを受けて
世界へ開く 銀の町
峠の道を 人は行き交い
石見銀山 石見銀山 
花の都の 花の都の
如くなり

 高校時代にみんなで歌える歌を作ろうと提案して全校から公募したことがあります。ぼくの歌詞が最優秀となり、音楽の日高要先生が作曲。後輩達にも歌われていました。大田に住むようになって青年団から頼まれて大田市青年団の歌を作詞。松江の米山先生に作曲してもらったことがあります。歌詞をみれば「なーんだこんな平凡なもの」と思いますが、完成までにはとても苦しみ時間がかかりました。今はぼくの母校・田所高校は廃校となり、大田市青年団は多分・・・・のではないでしょうか。
 残る詩を書くことは不可能に近いことですが、良い歌はみんなに歌われ長い間残ります。またいつか歌詞を書いて、曲をつけてもらいたいものです。

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

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