R2,「静間町文化協会だより」NO.14紹介

静間町文化協会から「文化協会だより」を送っていただきました。初めて拝読しましたが、毎年このような会報を発行しておられるのですね。地域に密着した文化活動は素晴らしいことだと思います。静間は、その点では以前から活発ですね。他の地区でも多様な活動が展開されているのだろうと思いますが、寡聞にしてよくわかりません。今号では、西部公民館の下垣 敦さんが「朗読・朗読劇に触れて」というタイトルで、劇研「空」の朗読公演の感想を書いておられます。大変参考になりますので、紹介します。約70人が聞きに来られた、と書いてあります。

最後の方を書き出してみます。
「~詩の朗読中にはその作者が感じたであろう情景が頭に浮かんできて、その言葉に込められた悲しみ、切なさ、苦しみ、喜び、安堵などの想いが溢れ出します。時には香りや、風、光まで感じることができました。
朗読劇でも幕末の動乱期の津和野・益田・浜田・石見銀山での出来事を、あるときには迫力のある、またあるときには淡々とした語り口で聴いている者の心の中まで入ってききます。
詩や小説を本で黙読することは多いのですが、目を閉じて声で聴き感じることが少なくなっていた私には、とても新鮮な一時でした。瞬く間に過ぎた二時間半でした」

とてもうれしい言葉です。発見や感動があり心を揺さぶる作品選択も不可欠ですが、それをどのように伝えるか、ということも簡単ではありません。参考にしてまたがんばりましょう。静間町文化協会のみなさん、ありがとうございました。
(ブログ stagebox   劇研「空」活動報告  演劇だより 20200326すはま)

R2、雲南市民演劇『花みちみちて街』にヤマちゃん

ええ?これだれ?いい男だけど・・・ええ!ヤマちゃん!? 2月26日の新聞をめくっていて飛び込んできた写真。やっぱりそうだ。わが劇研「空」の山本くんと脚本、演出の亀尾さんでした。練習は順調に進んでいるようです。

公演は3月28日(18時~),29日(11時~と15時~2回上演)雲南市木次町のチェリヴァホール。前売券は一般2000円、大学高校は1000円です。

「桜で飯が食えるか!」と怒鳴りつける頑固職員役だそうですが、
今回は台詞も多いので実力発揮!本番を楽しみに生きていきます。
(ブログ stagebox  劇研「空」地域情報 演劇だより 20200227すはま)

R2, 「朗読を楽しむin静間」 大田市静間町センで開催(2/11)

2020年2月11日、静間町つくりセンターで、朗読の公演をしました。静間町文化協会から依頼されたものですが、50数名の皆さんに熱心に聞いていただきました。この町つくりセンタ―には小さいけど舞台やホールもあり、音響や照明器具、プロジェクターなども設置してあります。スタッフの皆さんには熱心に準備をしていただきました。
写真は静間町出身の故・中島雷太郎さん夫妻の合同詩歌集『径ずれ』の紹介です。歌集の写真から投影させていただきました。この本は県内の図書館にもなく、貴重な本です。中島さんは短歌で活躍されましたが、今知っている人は、ほんのわずかです。以前、「島根の詩」をこのstageboxのブログを読まれた、当時大阪在住だった三男の方からのコンタクトで、本のコピーを送っていただいた、という不思議な縁がありました。埋もれたままにしておくのはもったいないと思っていたのです。
劇研「空」は「地域の歴史・文化の掘り起こしと舞台化」を目標の一つにしていますので、今回は特に、静間町生まれの、故・小林俊二さんの詩集や中島雷太郎・ミヨ子夫妻の短歌、詩、自分史を取り上げました。
中島さんは奉天で敗戦を迎え、雷太郎さんはシベリアへ抑留。奥様は子供たちを連れて引き揚げ。過酷な日々の様子が書かれていて、みんなの心を打ちました。更に、柿本人麻呂の石見の歌、洲浜詩集『春の残像』から3篇を取り上げ、沢江洋子さんにも朗読していただきました。ご高齢ながら、張りのある見事な朗読にいつも感銘をうけます。

休憩後の第二部では、群読劇 江戸から明治へ「長州軍の侵攻と石見銀山最後の代官~鍋田三郎右衛門~」(洲浜・作)を5人(田中和子、吉川礼子、洲浜昌三、山本和之、松本領太)で朗読しました。直前まで脚本修正に苦闘しましたが、「イメージがよく浮かび迫力もあり、初めて知ったこともたくさんあった」という感想も終了後の会で聞きました。また、「心温まる午後のひと時をありがとうございました」というメールもいただきました。

詳しい様子を知りたいという方もありますので、当日のパンフレットをPDFにして紹介します。興味のある人は、どうぞぞ。
R2,パンフ 「朗読を楽しむin静間」20200211 1P~6P

今、電話がありました。アンケートの結果がまとまった、ということです。明日、受け取りに行くことにしました。朗読されたみなさん、お楽しみに。

閑話:昨日東京から帰ってきました。日本詩人クラブ新人賞の選考委員の一人を命じられて行ったのですが、一冊を選ぶために4時間近く7人で話し合いました。近日中に発表される予定です。マスク必携、消毒済みティッシュ持参という軽武装命令を受けて出発しました。幼い孫娘からも「釣り皮の持ち方、エレベーターのボタンの押し方」等々細かい注意を拝命しました。「シマネ第一号」になったら大変ですからね。まだ大丈夫のようです。疑心暗鬼が広がっていますが、早く終息して欲しいものです。( ブログ 劇研「空」 活動報告 演劇だより 20200218 すはま )

R1,石見銀山テレビで『琴の鳴る浜』放映(6/15,16)

3月10日、大田市民会館で上演された創作音楽劇『琴の鳴る浜』が銀テレで15,16日の夜8時から放映されます。待っておられた人も多いことと思いますので、お知らせします。この公演は石見銀山テレビ開局10周年記念として、銀テレからも絶大な支援を頂き、DVDも作成していただきました。

DVDができた、という話をしたら、ある人は「都会へ出ている子供や知人へ送りたいので3本欲しい」と言われました。確かに、ふるさとを離れて何年もたった人には、絶好の贈り物かもしれませんね。同じ音楽劇でも前回は劇として演出しましたが、今回はかなりミュージカル風の演出になっています。それぞれ特徴がありますが、その違いも味わってみてください。
(ブログ Stagebox 劇研「空」お知らせ、地域情報 20190615suhama)

H31 音楽劇『琴の鳴る浜』初の荒通し稽古(1/13)

新年になって初めての稽古が1月11~13日、大田市民会館大ホールの舞台で行われました。13日(日)には、音楽の生演奏(琴、尺八、びわ、バイオリン、チェロ、ピアノ、ギター、シンセサイザー)で、東京から来られた演出家・三浦さんの指導のもとに合唱や演技の荒通し稽古が行われました。
風邪や仕事などで来られない人もありましたが代役で、1時間47分(だったかな?)の荒通しは無事終わりました。あと2ヶ月半ありますが、この時期にここまで進んでいれば見通しはgoo(dは無声化)ですね。子供たちは完全にセリフを覚えていて、三浦さんも感心しておられました。台詞が入っているので動きがとても自由で自然でした。
音楽は24曲(だったかな?)もあり、舞台の動きに合わせて演奏しなければいけないので、大変だろうな、とおもいましたが、すべて長坂先生の作曲。素晴らしいメロディーで、胸が熱くなるときもありました。そのうちPRも兼ねて、人麻呂の歌を一曲動画で紹介するかも。「この中にプロの松浦さんが入って演技し歌われると、豊潤で感動的な舞台になりますね」と三浦さんへ言いました。三浦さんは、「いろいろ注文を出しても、みんな前向きに受け止め工夫してくださるので、それがとてもうれしい」と言われました。確かにそうですね。言われた通りに演技するのではなく、その人の内面から出てくる創意工夫がないと人物は活きてきません。三浦さんの言葉は、とてもうれしい言葉でした。
前回2度の公演のときは、いろいろな条件があり、劇中心の音楽劇でしたが、今回は、ソプラノ歌手・松浦麗さんが主役として参加されるので、かなりミュージカルの要素を取り入れた舞台になります。

上の花の写真は「琴の鳴る浜」と何の関係もありませぬ。遠景舞台写真1枚では淋しいので庭の花を移し(写し?)ただけです。
(ブログ 劇研「空」 お知らせ 地域情報 活動報告 20190117すはま)

H31 「琴の鳴る浜」チケット販売、練習予定(1月~本番)

音楽劇「琴の鳴る浜」は、11月11日に結団式を終え、金、土、日を中心に練習を重ねてきました。大田市内のあちこちにチラシが置いてあり、ポスターも完成しました。12月中旬からチケットの販売も開始。チラシを郵送してPRしていますが、チケットが欲しいという人が市内や県外からもTELがあります。連絡していただくと、郵送します。代金は当日窓口払い、という方法もあります。一回限りの公演ですから、好評につき完売!という事態も考えられます(オドシサクセン?)
次の写真は、結団式後の練習風景です。結団式には、佐藤万里さん、三浦克也さん、主役・琴姫役のソプラノ歌手・松浦麗さん、作曲、演奏、指揮の長坂行博さん、原作台本と作詞の洲浜昌三も出席して、挨拶をしました。
1月から3月の本番までの練習予定をお知らせしておきます。

音楽劇 「琴の鳴る浜」1月~3月の稽古予定
1月
1/11(金)19時~21時 大ホール(役者)
1/12(土) 9時~21時 大ホール(役者)
1/13(日)9時~16時 大ホール(全員)
1/18(金)19時~21時 市民センター(役者)
1/19(土)19時~21時 市民センター(役者)
1/13(日)9時~16時 大ホール(全員)
1/26(土)19時~21時 大ホール(役者)

2/1(金)19時~21時 大ホール(役者)
2/2(土)19時~21時 大ホール(全員)
2/3(日)19時~21時 大ホール(全員)
2/11(月)10時~17時 大ホール(全員)
2/15(金) 9時~21時 大ホール(全員)
2/16(土)10時~21時 大ホール(全員)通し稽古
2/17(日)10時~16時 大ホール(役者)リハーサル(交流会)
2/21(木)1 9時~21時 大ホール(役者)
2/26(火)大ホール舞台準備
2/27(水)19時~21時 大ホール(役者)

3/1(金) 19時~21時 大ホール(全員)
3/2(土)10時~21時 大ホール(全員)リハーサル
3/3(日)10時~16時 大ホール(全員)リハーサル
3/4(月) 大ホール
3/5(火)19時~22時 大ホール(役者)
3/6(水)19時~21時 大ホール(全員)
3/8(金) 9時~21時 大ホール(全員)
3/9(土)10時~21時 大ホール(全員)通しリハーサル
3/10(日)本番!開場14:30  開演15:00

劇研「空」は、吉川礼子、松本由香里が舞台に立ちます。松本、山本は実行委員です。洲浜は今回無役ですが、裏の裏役としてPRとチケット販売に協力します。チケットが欲しい人は、空のメンバーも販売しています。どうぞ声をかけてください。
(ブログ 劇研空 お知らせ 活動報告 20190111すはま) 

 

H31 今年もよろしくお願いします

新年おめでとうございます。平成最後の幕開けです。今年もよろしくお願いします。昨年は、市民会館文化講座で「朗読で楽しむ名作・古典」を月、1,2回開催し。9月15日には市民会館中ホールで「第9回朗読を楽しむ」を開催しました。出雲国風土記、古事記の現代文、創作朗読劇「大国主の試練」、柿本人麻呂の石見相聞歌、講談など、劇研「空」以外の人たちにも参加していただき、充実した発表会になりました。大田三中の演劇指導に3年続けて行きました。残念ながら力量不足で独自の公演は昨年もできませんでした。今年はまだ未定ですが、3月10日、市民会館で音楽劇『琴の鳴る浜』が上演されます。二人のメンバーが舞台へ立ちますが、「空」としては裏方でバックアップです。素敵な舞台になるはずです。楽しみです。

ブログでは、「空」の活動と共に、地域の優れた文化や芸術、文学活動を紹介し、500項目以上になりました。時々しか紹介できませんが、「地域の文化活動」などはできるだけ多くの人たちに紹介していきたいと思っています。

写真の生け花は97歳のミツエさんが「幸久の家」で活けたものです。目出度い花々です。これにあやかって、今年もがんばりましょう。(ブログ 劇研「空」)

H30 大田三中 文化祭で全校演劇発表(10/27)

今年も大田三中は全校で演劇に取り組み、27日(土)に発表します。脚本『ヌチドタカラ」が決まり、全校生(約30人)がキャストやスタッフとして参加し、話し合いながら練習してきました。劇研「空」は15日、そして先日24日に松本、吉川、洲浜が援助に行きました。みなさん吸収力が早く、頑張っています。
演劇は手間や時間がかかり指導も大変なので、最近では小中学校で取り組むところがほとんどありませんが、一人ひとりが個性を生かして協力して創り上げるという点で、とても人間教育には有効です。三中には照明器具も釣込んであり、6回路の調光器もあり、先生方の教育的配慮が感じられます。

文化祭では、弁論発表、英語のrecitation発表、ビブリオバトル、演劇発表、マジックショー、ダンス発表、全校合唱発表、吹奏楽部演奏など8時半から12時まで多彩な舞台発表が計画されていて驚きました。全校で約30人ですから、何役もこなさないといけません。みんなで、助け合い協力して創り上げていかないと間に合いません。今年もきっと素敵な発表が見られることでしょう。見学は自由だそうです。

今日のテレビでは、いじめが更に増えているという発表がありました。個性を認め合い協力して創り上げていく場や機会を作って行けば、自然にいじめなどなくなると思うのですが‥‥。(劇研「空」ブログ お知らせ 活動報告 20181025 すはま)

H30 第9回「朗読を楽しむ」どうぞ(9/15)

今週の土曜日、大田市民会館中ホールで、13:30から15:20です。第一回から、一貫して郷土の歴史、郷土出身作家の創作を取り上げてきました。「ただ朗読するだけ?退屈じゃん?どんな風にやるの?」という声に答えて、前回の様子を劇研「空」会報20号の一部から、PDFで紹介します。
劇研「空」は朗読集団ではなく、創作演劇を目標にしたサークルです。単なる朗読ではなく、映像を使ったり、音楽、朗読劇形式などで立体化して舞台発表します。9回でピリオドかもしれませんが、楽しんでいただけるよう、目下ベストを尽くして準備をしています。朗読希望者が参加、聞きたい人に来ていただく。すべて自由参加。前売券なし、チラシとこのブログのみのPRです。出雲風土記、人麻呂の石見の歌、古事記。名前は知っていても実際読んだ人は少ないのではないかと思います。きっと発見や感動があるはずです。
前回の「朗読を楽しむ」の様子を知りたい方は、どうぞ開いてみてください。

H29,第8回「朗読を楽しむ」を終えて、写真、アンケートまとめ 、会報20号より1~5ページ
(ブログ 劇研「空」お知らせ 活動報告 )

H30,6 「㏠限りの相生座」公演、成功裏に終わる

 

2018,6,23、 サンレディ大田で「㏠限りの相生座」公演が無事終了しました。当日券もなくなり、臨時の客席を用意しましたが、立ち見の人もあり、ホールは満員になりました。ロビーには昔の大田や相生座の写真、年表も掲示。懐かしそうに語り合いながら見ておられました。当日の写真は一部しかありませんが、簡単に紹介します。
実行委員長・和田由美子さんの挨拶に続いて、相生座の歴史を写真を投影しながら劇研「空」の山本さん、松本さんが掛合で紹介しました。
アナウンスは劇研「空」の田中和子、吉川礼子さん。特別ゲストとしてプロの松尾崇さんのトランぺット演奏。松尾さんは、大正2年に相生座を創設された杉岡福三郎さんのお孫さん。数ヶ月前に分かったという不思議な因縁です。民謡「要の会」の安来節、毛利敏則さんのハーモニカで懐かしい「カチューシャの歌」「赤城の子守歌」「宵待ち草」を楽しみました。華やかな舞台を写真でどうぞ。「幹舞s」の「元禄花の兄弟」変化に富んだストリーのある生き生きとした舞台で大いに楽しみました。大田小唄保存会のみなさんの踊りです。幻の5番が見つかったとか。今後大いに歌い踊ってほしいとのことでした。衣装も目を引きます。
美郷吾郷清吾会の地芝居「へちまの花」です。大いに笑わせ、後半では涙を流させる。地芝居ならではの義理人情の世界。笑いや拍手、掛け声も飛び、お客さんを感動させました。石見には地芝居の伝統が今も息づいていて、地芝居の劇団が数団体あります。貴重ですね。日本ではほとんどなくなった節劇もあります。
フィナーレで出演団体を紹介する劇研「空」、カンカン帽子の松本さん。アンケートもたくさん書いていただき、とても好評でした。当時の舞台そのものではありませんが、当時の舞台を懐かしく回想できるような舞台でした。「とても感激したよ」と帰り際に言われたお客さんもありました。

下のコピーは翌日の山陰中央新報です。読みたい人は買って読むか図書館でどうぞ。当初から3回大きく取り上げていただき、お陰様で遠隔地からの貴重な情報も寄せられました。高齢者の中には、相生座が大田の文化や娯楽の中心として存在した懐かし思い出を持っておられる人がたくさんおられます。
今回の企画が、一種の余芸大会にならないように、企画には気を使いました。実行委員長が最後に挨拶された言葉の中に、次のような一節があります。「先輩たちが活き活きと力強く生きて来られ、残してくださった功績を、今を生きる私たちは語り継いでいかねばなりません。私達から次の世代へとバトンを繋いでいきたいと思います」

この言葉のように、何かのきっかけ、刺激になればいいですね。ご来場ありがとうございました。みなさん、おつかれさまでした。
(ブログ 劇研「空」 地域情報 「空」活動報告 すはま)