H26,3/16 川本で「地芝居」公演

2014年3月16日(日)川本町の悠邑ふるさと会館で今年も地芝居が上演されます。邑智郡にある劇団、「吾郷青吾会」、「はすみおとめ座」、「星が丘一座」、「劇団かわもと塾」が芝居を上演。山ゆりの会、友美会のみなさんが舞踊を披露されます。それぞれ実力のある劇団です。PRをかねてチラシを紹介します。
DSC05515劇団かわもと塾は「天領かわもと父娘慕情」。14時ごろからの上演です。堤さんの創作劇。どんな芝居か楽しみにしています。

昨年は前日の夜から雪が降ってかなり積もりました。ことしはその気配はありません。お出かけ日和です。さあ、16日は川本へどうぞ。昼食時には各種の店が出て、おいしい食べ物を用意して待っておられます。

3/15,16 雲南で歌劇「ふることふみ」上演

2014年3月15と16日、雲南市のチェリヴァホールで歌劇「ふることふみ」が上演されます。「歌劇で古事記上巻前編を演じる」とチラシにあります。意欲的なチャレンジですね。どんな舞台になるかわくわくします。
DSC05516大和編は大和郡山市の市民劇団「古事語り部座」のプロデューサーでもある松村 武さんが脚本と演出をてがけ、出雲編はわれらが亀尾佳宏さんが脚本、演出を担当。総勢100名が演じる大舞台です。
DSC05517主催は「雲南市演劇によるまちつくりプロジェクト実行委員会」。雲南(チュウゴクへイカナイヨウニ、シマネのウンナンデスヨ)も文化活動でがんばっていますね。

10日の山陰中央新報文化欄にわが大田の山尾一郎さんが、歌劇「ふることぶみ(古事記、意義深い神話の再現、出雲人と大和人 手携え」というタイトルで寄稿しておられます。ここにある程度テーマも書かれていますが、舞台を通してどのように伝わってくるか。たくさん出てくる神々やエピソードをどのように整理し舞台化し見せるか。台本や演出も楽しみです。

木次は遠いけど、劇研空も何人かで観劇に出かけます。スハマクンはその日8時から17時まで三瓶青少年交流センターで中国人研修生に日本語を教えるという身の程知らぬ大役を仰せつかっていますが、終わると三瓶から飛んで雲南へ行く予定です。

2/2 大田市民会館発表「三瓶の魅力を語りうたう」(3)

平成26年2月2日、大田市民会館中ホールで開催する「三瓶の魅力を語りうたう」というタイトルの公演では、出雲風土記の一部を群読します。PR 、NO.3です

三瓶山の古名、佐比売山が初めて文献に登場するのは出雲風土記です。国引き神話としてよく知られていますが実際に読んだ人は少ないと思います。出雲風土記の中でも、この国引きの箇所だけは朗読に適しています。恐らく口傅で語られてきた言葉を文章にしたからでしょう。文字ではなく、朗読で聞くと一段と面白さがでてきます。

ちょっとここで原文を紹介しましょう。

所以号意宇者國引坐八束水臣津野命詔八雲立出雲國者狭布之推す國在哉初國小所作故將作縫詔而栲衾志羅紀乃三埼矣國之餘有耶見者國之餘有詔而童女鉏所取而大魚之支太衝別而波多須ニ支穂振別而三身之綱打挂而霜黒葛閒ニ耶ニ爾河船之毛ニ曽ニ呂ニ爾國ニ来ニ引来縫國者自去豆乃折絶而八穂米支豆支乃御埼以此而堅立加志者石見國與出雲國之堺有名佐比賣

なんじゃこりゃ!目が回りそうですが、当時の日本人は言葉は話せても、それを記録する文字がなく、中国の漢字を当てて表現するしか方法がなかったのですから仕方がありません。

さてさてさて、ここで大田市民会館の中ホールの舞台を参考までに紹介しておきます。今回出演する人は参考にしてください。先ず照明器具です。衝立もよく見てください。

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写真は1月18日に上演された「~新春 和楽器コンサート~ 春を呼ぶ調べ」でパチリとしたものです。土江子ども神楽や深野神楽、長久篠笛教室の皆さんの笛や太鼓の演奏を聞いて楽しいひとときを過ごしました。最後に演奏された神楽・篠笛奏者「こと」さんの笛にはしびれました。素晴らしい笛の音がダイレクトに心に入ってきて感動しました。

今年で2回目の催しですが、笛や神楽を習っている子どもたちのために、このような素晴らしい発表の場を提供された主催者に敬意を表したいと思います。また「こと」さんのような一流のプロ演奏者を呼ばれたことは、大いに子どもたちの手本や目標になったことでしょう

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2/2 公演 朗読民話劇「海を越えサヒメの山へ」(2)

2014年2月2日、大田市民会館中ホールで行われる「三瓶の魅力を語りうたう」の内容紹介、No.2 です。

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このイベントで創作民話劇を朗読します。ただの民話ではなく、朗読民話劇です。「劇」です。「ドラマ」です。  だけど朗読です。リーディングです。会話主体の劇形式と語りで台本を書きました。

「なんで?劇にすりゃええのに」。もっともです。でも、でも、劇にすると衣装、装置、多くの役者、照明、音響、大勢のスタッフ、練習場所 et cetera et cetera、人も金も時間もいりますが、いずれもないからです。

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朗読民話劇 「海を越えサヒメの山へ」について(台本より転載)

この台本は、石見地方の伝承を朗読劇用に創作したものです。語りと会話で成り立っています。映像をホリゾント幕へ投影しながら朗読するために、原画を大田市の勝部和子さんにお願いし、ご協力いただきました。

以前、創作民話劇「出口がない」を書いて、二度(大森と大田市民会館の年末余芸大会)劇研「空」で上演したことがあります。今回は朗読劇ですが、創作民話の第二弾といったところです。

この伝承の概要は次のとおりです。
「昔。ソシモリにオホゲツヒメ(大宣都比売命)というヒメがいて、気の荒い神がヒメを殺すと、死体から五穀の種がでた。チビ娘の乙子狭姫は、種を持って赤雁に乗り旅立つ。途中、高島や大島に降りようとしたところヤマツミ(山祇)の遣いである鷹や鷲に断られる。最後に益田市赤雁町の比礼振山に降り立ち、五穀の種を伝えた」

今回の台本は、基本的にはこの話しを基にしていますが、舞台の中心はサヒメ山です。

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益田市の比礼振山(権現山)には佐比売山神社があり、大田市の大森や三瓶、鳥井にも同名の神社があります。石見銀山大森の佐比売山神社は大内氏統治時代に、益田の比礼振山から勧請してきたことは記録にあります。しかし益田や大森の佐比売山神社と三瓶山の佐比売山神社との関係は、ぼくが調べている限りでは不明です。わかっている人があれば教えてください。

益田には乙子、種、赤雁という地名があります。大田の三瓶には種、小豆原、三瓶山には赤雁山があります。本や童話などの舞台はほとんど益田が中心で、三瓶山を舞台にして発行された童話や本はまだ見当たりません。あれば教えてください。

絵 縮小「海を越えてサヒメの山へ」(上の絵はこの朗読で使用する絵の1枚です。ホリゾント幕にこのような絵を投影しながら朗読します。)

この話しの元は不明ですが、ぼくの推測では江戸時代の末期から明治の初期に国学が盛んだったころ、古事記などに精通していた人が地名から着想し創作したのではないかと思います。石見は津和野、浜田など中心に国学が盛んでした。出雲の神話に対抗してだれかがつくったのかもしれません。

この台本は劇形式です。一人で10人役するのも面白いかも知れません。役を兼ねれば何人でもできます。時間は約30分です。音楽や効果音も入れたいのですが、劇研空は人手不足で間に合いそうにありませぬ。

物語りの展開の面白さ、会話の面白さ、ユーモア、人物の面白さなど、30分はあっという間に終わるのではないかと思います。数回読み合わせをしましたが、初めて劇研空と共演するサヒメ役のリオさんの朗読も楽しみです。

石見の伝承に基づく神話?、民話?ですが、単なるファンタジーではなく、現代的な意義や思いを込めて創作しました。台本は希望があれば、いつでもプリントしてお渡しします。

 

2/2 市民会館で「三瓶の魅力を語りうたう」(1)

2014年2月2日(日)、大田市民会館中ホールで「三瓶の魅力を語りうたう」というイベントが開催されます。
三瓶の魅力をみんなで話し合うのですか?違います、違います!

三瓶山に関して、歴史書や和歌、詩、歌、などに歌われた作品の朗読や語り、合唱を聞いて楽しむイベントです。三瓶山の魅力を文学、芸術、写真など文化的な面からアプローチしてみようというわけです。一昨年から続いた大田市の「文化プロデユーサー養成講座」の締めくくりとして、机上の勉強だけではなく、実際にやってみよう、というプランから生まれたものです。
12月末からポスターやチラシが市内のあちこちにあります。まずチラシをどうぞ。

三瓶の魅力チラシ・大田少年少女合唱団には「三瓶小唄」「大田小学校校歌」を歌っていただきます。大田小の校歌に三瓶山が出てくるからです。三瓶山は校歌でどう歌われたのでしょう。

朗読 詩「山の創世記」は石村勝郎さんが三瓶山のことを書かれた詩です。劇研空の田中安夫が朗読します。三瓶山が詩になっている。ほとんどの人が知らないはずです。貴重な文学財産です。

群読「出雲風土記」より「国引き」サヒメ山が最初に出てくる文献は出雲風土記です。国引き神話は知っている人も、実際にそれを読んだ人はいないのではないかと思います。劇研空の松本、山本が群読します。出雲風土記の中でも、この国引きのところだけは異質です。単なる地名や由来、産物などの記録ではなく、実際の語りを記録したかのようです。恐らく当時の人が、口で語り伝えていたのでしょう。リズム、ピッチ、語調、音などなど、正に「語り」から生まれたとしか思えません。

神歌「和歌六首」柿本人麻呂の和歌ではないかといわれている和歌3首、斎藤茂吉が三瓶山を読んだ和歌などを土江神樂団の佐野、福間君が朗詠されます。

詩朗 読「空にそびえる草原」他、洲浜昌三が以前書いた詩を朗読します。三瓶を写した素晴らしい写真の数々をプロジェクターで紹介します。

男声合唱「さんべキャンプの歌」他、大田高、久屋小の校歌、大田連合青年団の歌・「この空のもと」などを男性コーラスで聞きます。みな三瓶山が歌われています。

朗読民話劇「海を越えサヒメの山へ」これは劇研空、洲浜の創作です。石見に伝わっているサヒメの伝承を素材に創作し、語りと劇形式で発表します。朗読形式ですが、ホリゾント幕にプロジェクターで次々と絵を投影します。この原画は目下勝部先生に描いていただいているところです。

昨日15日には先生の家へ行き、原画についてじっくり話し会い、夜には台本の読み合わせをしました。斬新な面白いものになりそうです。(ミタヒトガヒョウカスルジャ!)は、はい、そうです。

ひとまず、大まかな紹介をしました。またそのうちつづきを紹介します。

12/22 大田市民会館でDNAコンサート

2013年12月22日、大田市民会館でDNDフィルハーモニックの演奏会が開かれます。DNAはDoctor Nurse Artisut Philharmonic の頭文字です。
DSC05242 2012年に旧島根医科大学、現島根大学医学部の学生オーケストラの卒業生が中心になって結成されました。その常任指揮者は大田市池田診療所の院長、長坂行博先生。スハマクンと同じ久利町行恒の住人です。音楽劇「琴の鳴る浜」を創作上演したとき、劇中で歌われた10数曲を作曲していただき、舞台では指揮と演奏もしていただきました。奥様も息子さんも娘さんも!

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その時のヴァイオリン奏者が長坂拓己君です。(君だと?親しそうに呼ぶな!)そうですね。だけど彼はぼくが大田高へ行っていたときの生徒だったのです。大田高校から多くの音楽家が育ち活躍していますが、その一人です。

入場料は500円。この大田でベートーベンやチャイコフスキーの音楽が生で聴けるのです。楽しみです。

 

コンサートへ行ってきました。とても素敵な時間を過ごしました。シンガポールからも二人帰ってきましたので、一緒に行きました。とても喜んでいました。拓己くんのヴァイオリン、感動しました。

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指揮者の長坂先生の簡潔な解説で音楽の背景もわかり楽しい時間でした。250年前の12月22日にウィーンで初めてベートーベンの「運命」が演奏されたのだそうです!!!

ぼくは音楽通ではありませんが、演奏を聞きながら、何を表現しようとしてチャイコフスキーやベートーベンは次々と音を変化させていったのだろう、どんな世界や情景を表現するために楽譜を書いていったんだろう、などと考えつづけていました。
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パンフレットも読み甲斐があり保存しておきたい貴重なものでした。コウマスさんの司会もこのコンサートに明るいさわやかさをプラスしてよかったですよ。

久しぶりにクラシックの生演奏を聞き命の洗濯になりました。

11/9 「かあさんの歌」の作者、大田市久手へ

「かあさんの歌」と聞いただけで、メロディーが浮かんでくる人は多いことでしょう。その作者、窪田 聡さんが大田の「久手まちつくりセンター」へ来られます。窪田さんのアコーデオン演奏に合わせてなつかしい歌の数々を一緒に歌いませんか。
DSC05127ぼくが東京で大学生活を送っていた昭和30年代、歌声喫茶があちこちにあり人気がありました。ぼくも兄貴に連れてもらって新宿の歌声喫茶へ行き、たくさんの歌を歌いました。窪田さんはその頃、東京の歌声喫茶でアコーデオンを抱えて歌っておられたのです。当時はロシア民謡が大流行していました。いまでも当時の歌をたくさん覚えています。

今回の企画は久手の田中さんを中心に実行委員会を結成して行われます。田中さんは東京に住んでおられますが、久手の出身です。2ヶ月くらい前にお会いして、大田市の文化活動についていろいろ質問され、ぼくの経験や思いを話しました。その時話された企画が今回の「歌のある風景」です。

たまたま大田市文化協会や生涯学習課の主催で文化プロデユース養成講座を昨年から実施していますが、今回の企画はそこから生まれた企画ではありませんが、「故郷を元気に」「大田市を元気に」という田中さんの熱意から生まれたものです。田中さんはその文化プロデユーサーです。困難なことがあったようですが、いろいろな協力があって実現しました。

歌が好きな人、歌声喫茶で歌ったことがある人。どうぞ久手まちつくりセンターへおいでください。なつかしい歌の数々を窪田さんのアコーデオンで歌いましょう。

久手まちつくりセンターで予定通り行われました。田中さんの同級生や久手の人たちのバックアップがあり、会場には約80名ばかりの人たちが参加されました。

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窪田さんのアコーデオンに合わせてなつかしい歌の数々をつぎつぎにみんなで歌いました。大ベテランのアコーデオン演奏は魔法使いのように自由自在、ユーモアのある語りかけとともに楽しみました。

DSC05138DSC05135久手の合唱団の人たちの合唱も華を添えました。

カミサマとともに参加しましたが、むかしむかしのそのむかし、新宿のカチューシャなどで歌ったり、早大合唱団が校門前やキャンパスなどで歌ったりしていた曲がたくさんあり、なつかしいひとときでした。当時の歌集は数冊、いまも大切に保存しています。

みなさんおつかれさまでした。タナカさんごくろうさまでした。

10/1 劇の練習日程について(劇研「空」)

11月15日に邇摩高校創立110周年記念で上演することになっている「石見銀山旅日記」の修正台本は9/24に郵送しました。そして9/29(日)の4時半から集まって顔合わせと台本を説明し検討しました。その後、若干変更がありましたのでお知らせします。

練習日程について毎週火曜日と金曜日に川合まちつくりセンターで午後7時からと書きましたが、センターに連絡したら、火曜日は別のグループが定例で使用しているそうです。そこで次のように変更します。

1.練習日は基本的に、月曜日と金曜日19時から21時。

10/18(金)と11/8(金)は川合まちつくりセンターは使用できない。

2.当日欠席されたシブタニさんとその後打合せをしました。その結果、吟詠による武士の剣舞と後半の吟詠はできないということになり、台本を書き直します。シブタニさんから演劇経験者が温泉津に帰っておられると言われ、早速連絡をとってもらいましたが、乗り気のようです。(但し夜の練習は難しいとのこと)今度お会いしてみます。朗読や武士などの語りが可能かもしれません。

3.邇摩高校体育館の舞台や照明についてはまだ見に行っていません。ナカムラさんと近日中に行くつもりです。平台があるか、照明器具(フォロースポットは2台ギャラリーから使用しているそうですが)がどれだけ使えるか、バーはあるか、コードは?などなど、不明です。あるところから古い平台や照明器具など借用できるかどうか聞いてみましたが、予想どおりだめでした。
いい知恵があれば出してください。

4.練習はできるだけパート毎にやりたいと思います。10/4は後半の劇の部分で親分、子分二人、清兵衛の部分をやりたいと思います。イナダさんもOKで来られます。(ヤマモト、ミツイ、イナダ、マツモト清兵衛はぜひ参加してください)

5.大勢の人に連絡をするのはなかなか面倒です。主にパソコンのメールで送り、数名の人には携帯、ヤッサンには電話で連絡します。よろしくおねがいします。

会津藩40万石から大田吉永藩一万石へ

平成25年の一月から始まったNHKの「八重の桜」は絶好調です。会津藩のことをこれだけじっくり描いたものを見たことがなかったので、新たな発見や感動にいつも出会います。

9月時点では八重は新島襄と結婚しました。西洋の文化をしっかり身につけた新島襄と会津の武士道の精神を受け継いだ八重との出会いも実に新鮮で面白い。信義を守って徳川の最後のたてとなり、朝敵という汚名を着せられ、明治、大正、昭和になっても「会津者」といわれたという無念な思いが伝わってきます。よく作られていて役者もみなそれぞれの役を立派に演じていて、いつも次が待ち遠しい。

さて、島根の大田と会津は遠く離れていて、何の関係もないように思えますが、それが大ありなのです。最近でこそ松本一直さんの研究が、松本さんの講演などで少しは知られるようになりましたが、知らない人のほうがはるかに多い。

この度大田市中央公民館が企画して「吉永藩」(41ページ、編集委員長 山内俊雄)が発行され、3回に分けて講演会が開かれました。ぼくは2回だけ参加しましたが、何かの参考になればと思い、紹介します。表紙の風景は大田市川合町で、その山裾に吉永藩がありました。

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会津藩は蘆名氏、上杉氏、加藤氏、保科氏(保科正之は家光の異母弟、後に松平)と支配者は替わっていますが、加藤氏の時代にお家騒動が起こり、加藤明成は40万石を返上、長男・明友が一万石で石見大田の吉永へ来たのです。

会津から日本海を経て大田の大浦の港へ上陸しています。徳川の直轄地、石見銀山領のうち20ヶ村を加藤氏に与えていいます。吉永記には一緒に来た150人以上の武士の名前が記されています。物部神社にも残っています。

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明成は大田で他界していますが、会津から農業、畜産、医学、土木などの専門家を連れてきましたので、大田の農業土木などに与えた影響は大きく、三瓶山の放牧は加藤氏の時代にはじまったといわれています。

加藤氏の治世は嘉永2年(1643)から天和2(1682)までの40年間でした。その年の6月19日、藩主・明友は五代将軍綱吉から滋賀県の水口藩2万石へ移封を命じられています。

加藤明成の父は加藤嘉明で秀吉の家来として活躍、四国の名城・松山城を作った武将で、築城の名士としてよく知られています。

「吉永藩」の本には大田での実績や記録がよく記されています。このような資料が発行されると、それを読んで更に調べたいという人が出てくるでしょう。また会津藩や水口藩のことを調べていて、加藤氏の時代を知りたい人には大いに参考になることでしょう。先人の研究はありがたいものです。小説や脚本を書く場合にも大いに役立ちます。

編集委員は次の方々です。岩根了達、山内俊雄、和田秀夫、伊藤静稔、田平隆司。発行所は大田市立中央公民館。神々の国しまね実行委員会の助成を受けた事業です。

9/8 大田市民会館で「源氏物語」の一人語り

2013年9月8日(日)13時30分から大田市民会館中ホールで六嶋由美子さんの「源氏物語」の「一人語り」の公演があります。
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昨年9月には「平家物語」の語りがあり好評でした。このブログで紹介しています。六嶋さんは大田市久手町の出身、大田高校卒業、現在は京都の宇治市のお住まいです。

今年も野中久美子さんが笛などの演奏をされます。昨年は越前琵琶の演奏をされとても素敵でした。今年も楽しみです。

劇研空のみなさん、都合がつけばぜひ来てください。大いに勉強になりますよ。すはまくんは文化協会の係りとしてモギリです。昨年同様後のイロウ会にも参加します。