R2,県民会館で『琴の鳴る浜』短縮版上演(11/23しまね伝統芸能祭)

島根県民会館大ホールで、創作音楽劇『琴の鳴る浜』短縮版を上演しました。島根文化振興財団(県民会館・石見芸術劇場)の企画で、9月から県内各地で開催されてきた最後の公演で、大田の『琴の鳴る浜』と益田の『SHOKI-鍾馗』、今福座の『和太鼓』演奏が公演しました。コロナ禍での公演でしたが、しっかり対策をして、大変好評裏に終了しました。リハーサルで記録した写真の一部を紹介します。
『琴の鳴る浜』がなんで伝統芸能なんじゃ?ぼくも最初はそう思いました。理由はこうです。平成31年3月に大田市民会館で公演したとき、観劇された県民会館の担当者が、「馬路の盆踊り」が劇中で踊られたのが面白かったので20分で上演できないか、と大田市民会館に声がかかり、動き始めたのです。

『琴の鳴る浜』は約2時間の舞台。劇中で馬路の盆踊りは3分弱です。この3分の盆踊りを中心に、生演奏で、合唱、ソロ、劇、語りで25分に構成したのが今回の短縮版です。子供たちがお琴さんと歌い遊ぶ場面やラストで僧(琴姫の父)が登場する場面はカットしましたが、重要場面で構成した「濃縮舞台」になり、迫力がありました。単調な盆踊を舞台で25分踊れば、観客は退屈しますが、この形式だと共に活きてきます。新しい発見がありました。DVDで見ても、短時間ですから効果的です。
今回もお琴さんは馬路出身のソプラノ歌手、松浦麗さんに演じていただきました。素敵な声がホールに響きました。
とても素晴らしい企画、素晴らしい舞台でした。みなさん、ほんとうにごくろうさまでした。おつかれさまでした。いろいろな人の力が集まって一つの舞台が出来上がるコラボレイションの素晴らしい成果を実感しました。
(ブログ:劇研「空」 観劇 活動報告 『琴の鳴る浜』 しまね伝統芸能祭  地域情報 20201124劇研空すはま)

 

 

 

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

「R2,県民会館で『琴の鳴る浜』短縮版上演(11/23しまね伝統芸能祭)」への3件のフィードバック

  1. 昨日(もう一昨日ですね)は皆さんお疲れ様でした!
    途中から慌てて滑り込みましたが、より完成度の高い濃縮コンデンス版の舞台を心から楽しませていただきました。
    カーテンコールでは感極まってついついブラボーの声をあげてしまい、後から反省しました。大声は駄目でしたよね、すみません💦

    やはりコロナ対策の為、今回はご出演の方々への差し入れも挨拶も一切禁止とのことで、当日ご挨拶も出来ず失礼しました。
    またお目にかかれる日を楽しみにしています。

    1. コロナ禍のなか、観劇ありがとう。
      皆さんに好評で、嬉しく思っています。
      前日のリハも当日も、コロナ対策で自由に行動できませんでした。
      僕らの公演が終わると、後片付けをして即解散でした。
      ゆいさんが来ているはずだから、客席の方へ行きたいけど、という声も劇研「空」の中で
      ありましたが、今回はおとなしく指令に従って、そのまま帰りました。
      またいつか元気な姿を見せてください。洲浜昌三

    2. 観劇ありがとうございます。
      やっぱりブラボーの声はあなたでしたね。
      きっとそうだとメンバーは気づいていました。うれしかったです。

コメントを残す