H28 「邑智の地芝居」15周年公演(観劇記)

3月13日、川本の「悠邑ふるさと会館」で今年も「邑智の地芝居」の公演がありました。15回になるのですね。新聞にも掲載されていましたが観客は約400人。アドリブあり、掛け声あり、拍手や笑いあり、おひねりあり、楽しい一日でした。

劇団かわもと塾は恒例の「水戸黄門 ~かわもとまちへ~ 」を上演。川本へやってきた水戸黄門が大森代官の悪行を暴くというストーリーです。
川本塾の劇
例年は堤さんの意欲的な創作でしたが、今年は作者名はありませんでした。劇研「空」のリョウタくん、カズユキくん、レイコさんも客演で舞台へ立ちました。人物は多彩で冒頭の場面など意表を衝く斬新な展開もあり、どうなるかと思わせましたが、ちょっとドタバタした印象もありました。多彩な枝葉の楽しさによって一本の太い幹の姿が薄くなったかな、と思いました。日々多忙な中での新作上演は大変ですね。来年も楽しみにしています。

星が丘一座は「森の石松~お民の度胸~」伝統があるからでしょう。発声も演技も展
星が丘一座の劇開も安定していて、安心して観ておれます。アドリブがたくさんあり、観客を笑わせながら一体感をつくり出し舞台を展開していくところにベテラン役者の妙味を感じました。古い昔の人情劇ですが、アドリブで遊び心のある現代感覚を劇の中に持ち込むことによって、面白い空間が生まれてくるのを感じました。観劇しながら、これは何だろうと考えていました。話芸の妙味も味わいました。

吾郷青吾会は「赤垣源蔵~羽織の別れ~」登場人物は少ないのですが、丁寧にじっくり演じてクライマックスでは感動を呼びました。
吾郷清吾会の劇滑舌や発声がよく、セリフの感情の込め方にも抑制がきいていて、赤垣源蔵の「思い」がじんわりと滲むように伝わってきました。女中お杉の女形をはじめ、みなさん好演でした。源蔵さんはミカさんと同じ職場だとか。いつか大田でも公演して欲しいな。

日貫劇団もとても芝居がうまいのですが、今回は「舞踏」でした。川本の山ゆりの会は「歌と舞踏」で舞台を飾られました。

終わって、15周年記念大会大抽選会!!舞台にはたくさんの景品が並べられ、次々と当選番号が発表されました。まぐれで当たるかも!と最後まで期待せず期待しながら座席に座っていましたが、当たることはありませんでした。

みなさん、おつかれさまでした。

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

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