続 「これが邑智の地芝居だぁ!」観劇記

2013年3月17日(日)、島根県邑智郡川本町の「悠邑ふるさと会館」で表題の地芝居や舞踊などが上演されました。10時から16時までの長時間でしたが、途中で帰る人もほとんどなく最後まで舞台を楽しんでおられました。
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昼食時には、広くて長いロビーに茣蓙も敷いてあり、地元の人たちが作ったむすび、味噌汁、焼きそばなどなどを買って食べ、休息できるように整えてあったのもいい配慮でした。連続で座って観ていたら疲れてしまいます。

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案内の人たちも大変親切で席まで案内したり、細かい神経を使っておられました。久しぶりに出会ったイワマチさんが、もぎりや案内をやっておられてびっくり!「ボランティアです」とのこと。こういう人も協力されるというのはうらやましいことです。(おおだでこうこうのキョウトウセンセイがしばいのもぎりをやるなどかんがえられませぬ。演劇人はこういうところがあるから素晴らしい。裏方の苦労を知っていますからね。大蛇足)

少し遅れて行ったので、最初の吾郷清吾会の「人情吾郷の恋綴り」は終わり頃しか観られませんでした。今年で結成20周年になるとか。余裕のある地に着いたしっかりした演技はさすがです。

邑南町の日貫劇団は昭和63年に誕生したそうです。舞踊も充実していて今回もたくさん披露されました。

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地芝居「人情 春雨傘」も大変面白く、大いに笑って、ちょっぴりナミダを流す、いい舞台でした。ご隠居を演じた草村勇さんの老婆は実に自由自在、アドリブもあり演技も堂々として貫禄十分。男性が老婆を演じるから余裕や自在さが自由に出てくるのでしょう。仁兵衛の室田さんも自然で演技が達者、安心して見ておれました。最後は想定内のハッピーエンドでちょっと衝撃性がありませんでしたが、楽しい舞台でした。

観客の拍手と声援を受けて堂々と上演したのは邑智郡美郷町立大和小学校の5,6年生の「忠臣蔵〜松の廊下で育む絆」です。

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吉良上野介におみやげを持ってきた細川とその家臣、おみやげを持たずに挨拶に来た浅野内匠頭と家来たち。吉良におべっかを使う細川、浅野を差別する吉良。この対立をセリフで表し、松の廊下での遺恨の刃!

ところがここからが歴史上初の大和小学校版「松の廊下」!細川も吉良も自分たちの言動がいかに相手の心を傷つけていたかに気づき反省の弁をのべ、三者とも相手の心を考えることの大切さを述べるのです。

監督の金子正志さんはこの劇を1年間の平和学習、道徳学習で取り組んだと話されました。衣装やカツラも見事なもんですが、吉良のしゃべり方、歩き方、そしてしっかりと声を出して堂々とセリフを言うみなさんに感心しました。指導の先生の力量にも感服しました。何よりもこの児童たちは生きている限り、この取り組みで得たものを決して忘れることはないでしょう。演劇が教育に果たす役割には大きなものがあります。

劇団川本孰の「天領かわもと〜夏の名残〜」(作・演出 堤 浩隆)は創作時代劇です。
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天保の飢饉で天領かわもとも大被害を受け、村人は復興に汗水を流している。大森代官所の役人、天野助次郎も村人と一緒に復興に力を尽くしている。代官・吉岡隼人が江戸へ行っている間に責任を任された中瀬弾右衛門はそんな天野が許せず対立する。天野は中瀬を殴り、疾走する。吉岡代官の娘・澪が、かわもとの復旧現場へやってくる。彼女は天野と恋仲である。村人は飢饉の犠牲者を弔い絆を強めるために盆踊りを開催しようとしている。しかし役人の中瀬はそれを許さない。そこへ天野が出てきて中瀬と斬り合いになり中瀬は負ける。代官の吉岡も帰ってきて、村人や天野の言い分を認める。天野と娘の澪もむすばれる。太鼓や歌い手も出てきて賑やかに念願の盆踊り。

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以下、消えてしまいましたので続続で紹介します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

「続 「これが邑智の地芝居だぁ!」観劇記」への5件のフィードバック

  1. ああ、またまた残念、時間の無駄使い。もっと長く、最後まで書いたのですが、えいや!と公開をクリックして、開いてみると、途中から切れていではありませぬか!せっかく書いたのに。
    一定の時間がたつと、それ以降の文章は受け付けてくれないようにできているのかな。
    いままでに数回、こういうことがあったから、きっとそうなんでしょうね。

  2. SS先生、川本まで足を運んでいただきありがとうございました。
    川本塾ではピンマイクを付ける人とそうでない人があり、私は無しでしたので声がしっかり届いているか心配しながらの舞台でした。
    ですがステージマイクがあったので聞こえてましたかね?
    自分の演技はさておき、楽しい舞台に立たせていただき感謝です。

    1. おつかれさまでした。
      勤めをしなが川本まで出かけての劇の稽古、ほんとうにお疲れさまでした。
      大雪で車が出せない日もあったでしょうに・・・。
      でも好きでがんばってくれる牛さんのような人がいるのはありがたいことです。

      声は十分聞こえましたよ。舞台の前の方での演技がほとんどでしたので、ステージマイクが
      しっかり拾っていました。

  3. 悠邑GENKIおこしの会の本山です、川本まで地芝居を見におこし頂きありがとうございました、又、貴重なコメントを沢山頂きましてありがとう御座いました、来年の開催に向けて4月に反省会5月より新たに実行委員会を立ち上げ準備に入ります、これからもご邑智の地芝居に温かいご支援とご指導をお願いいたします。ありがとう御座いました。

    1. おつかれさまでした。
      3年つづけて観劇させていただきました。
      邑智郡はふるさとですし川本には5年いました。栄ちゃんはブラス、しょうちゃんは演劇でともに若い情熱を傾けました。松江、出雲、益田、浜田ばかりではなく、山間部のみなさんも文化面でもガンバッテおられるのはうれしいことです。

      受付の人に「どうして全席を指定席にされたのですか」と聞くと、「昨年は寒いのに1時間も前から長い行列ができたもんですから」と言われ、なーるほど、と納得しました。

      確かに昨年は大雪でした。寒い中で行列は苦痛です。指定席制にすると行列の問題は解決しますね。納得するとともに、後の方の数列は自由席にしておいたほうがチケット販売や当日のやりくりに都合がいい面もあるのではないかと思いました。来年も楽しみにしています。

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