2/10(木)「琴の鳴る浜」練習報告です

 当日いなかった人たちにお知らせする報告です。基本的に木曜日は子供とお琴さん、善作さんの場面を中心に稽古をつづけています。市民会館の第一会議室でセリフを徹底して繰りかえし身につけました。

(これはどこでしょう。そうです。無人駅の馬路駅です。琴が浜を見下ろせる高台にさびしく建っています。電車が来ましたが止まらずにさーと過ぎ去って行きました。)

 10日はハルさんとアヤさんが都合で欠席、ゆいさんは残業でしたので踊りの練習は次ぎにして、癖のあるセリフを徹底的に修正し、自然な表現を繰り返しました。山本善作さんも来ましたので一緒にやりました。

 子供たちのセリフはどうしても棒読みになりがちです。言葉や発声や呼吸法や表現法をあまり訓練していませんから意識的に表現するのは無理なところがあります。そして一人一人が言葉や声の大きさや口の開け方などに独特の個性(というより癖)を持っていますから、「新しいことを発見したうれしい気持ちになってこのセリフは喋って」と行ってもすぐにはできません。癖のない子は速くマスターしますが、独特の癖がある子はなかなかその癖という個性から出られません。じゃ、どうするか。ここが難しいところです。

 繰りかえし同じことを大声で言って自然に身体に覚えさせるーこれは一つの解決法です。この日はそうするために不自然なセリフを修正し、自然な言い回しを大きな声で5回その場で言わせました。ぼくは部屋の遠くへいて、「ここまで声が届くように大きな声で5回!はいどうぞ!」全部のセリフを読ませながら、おかしい所は5回言わせました。

 うれしかったり、発見をしたり、いいことを提案するときには、思わず言葉に勢いがあり早口になるのが人間の心理ですが、そうならずに平板な朗読口調になる場合が一番多い。セリフを言っている、という意識が抜けないのでしょうね。

 2場のお琴さんとの場面では何故か修正して5回言わせるセリフが1場よりも遙かに少なかったのは不思議な気がしました。劇のその場面が子供たちの気持ちに自然なのでしょうかね。無理に作らなくても自然な気持ちで言えるからでしょう。昨年の本番でもこの場面はとても自然でしたからね。

(平成22年の公演で馬路盆踊り保存会のみなさん4人に指導していただき本番にも参加していただきました。本番前の中ホールでお琴さん、3人の子供たちと一緒に記念写真をパチリンコン!2月16日の夜には市民会館の舞台で盆踊りの場面を中心に稽古をします。よろしくお願いいたします。…とかいてもこのなかでこれをよむひとはオンリワン!わかっています。)

次回は12日(土)19時からステージを使って練習します。大雪が降るとテレビは言っています。今日は大阪や東京で雪が降っているそうですが、この大田は曇ってはいますがやや温かく雪がふりそうなけはいはかんじられませんけどね。どうなるんでしょう。

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

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