大田の佐々木寿信さん、詩集と歌集を出版

 平成22年1月に詩集「行雲流水」と歌集「春岬」が同時に川崎市の株式会社てらいんくから発行されました。詩集は221ページ歌集は128ページでページ数はありますが価格は歌集1200円+税、詩集1400円+税です。手に取り安い単行本です。

 佐々木さんは大田市五十猛町在住。長い間童謡や詩や短歌を書いてこられました。童謡では2004年に「きりん」で三木露風賞最優秀賞を受賞されています。童謡集も出版されています。

 2005年12月8日にはNHK教育テレビで感動的な番組が放送されました。「童謡が支えてくれた~統合失語症と歩んだ40年~」です。佐々木さんの純粋な心や周辺の人たちの思いやりが自然な姿でドキュメンタリーとして記録されています。インターネットで検索すればNHK ONLINEにそのときの記録がうまくまとめてあります。

 佐々木さんの童謡は島根出身の作曲家、吉岡政夫さんや大田市在住の竹下千歳さんなどの作曲や編曲で歌になり、CDにもなっています。インターネットで視聴することも出来ます。ぼくも持っていますが、購入当時はいつも車の中で聞きました。素直で技巧のない純粋な言葉とそれを引き立てる曲はとても素敵でした。竹下さん姉妹による歌や合唱も心をあらわれます。今でもメロディーが頭の中を一人歩きします。

 上の短歌は最後のページから転載したものですが、佐々木さんの情にあふれる純粋な想いが素直に伝わってきて読者の心の中に温もりや何となく切ない様な哀しさを残します。

 詩は様々な作品が載っていますが自分の内面を率直に語った詩がたくさんあります。佐々木さんをよく知っている人が読めばいろいろな感慨が湧いてくることでしょう。

 詩集や歌集は上記の発行所へ注文してもいいでしょうが、インターネットでは手軽に注文できます。大田の本屋さんには残念ながらなかったですね。

 佐々木さんと初めて会ったのは佐々木さんがまだ20代のころです。詩を書いたので読んで欲しいと言われ、一緒に詩について話したことがあります。その後詩集やCDを出されるといつも贈っていただいています。

 もっと早く紹介しようと思っていたのですが、半年遅くなってしまいました。佐々木さんは童謡や詩や短歌などを創作することで生きる力を内面に蓄えてこられたのですね。上の写真は短歌集から紹介させていただきました。笑顔がとっても素敵です。

 佐々木さん、ありがとうございました。これからもますます素敵な作品を創りだしてください。

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

「大田の佐々木寿信さん、詩集と歌集を出版」への3件のフィードバック

  1. こんばんは。インターネットを見ていて、このページにたどり着きました。
    佐々木寿信さんの詩は飾り気が無く、素朴だけれど、それが最大の魅力だと思います。
    これからも佐々木さんの詩に曲を付けたいと思っています。
    また、「ユーチューブ」でも佐々木さんの曲と画像をコラボレーションさせた作品を載せています。「竹下千歳 ヒーリングワールド」で検索してみてください。よろしくお願いします。

  2.  作曲の吉岡政夫さんからコメントをいただくとは光栄です。
    佐々木さんの詩は曲がついて歌になるとその良さが何倍にもなります。
    素直な言葉は歌になったときとても心に響きます。吉岡さんの曲は佐々木さんのよさを自然に引き出していたと思いました。自然に心へ入ってきます。

     あのCDは車の中でいつも聞いていました。いまはシンガポールにいる孫が小さかったとき、一緒に車でよく聞いていました。シンガポールへ帰ってからもあの曲をよく覚えていました。

     ユーチューブで「竹下千歳 ヒーリングワールド」を聞きました。音楽もいいですが、絵や写真もすてきですね。特に絵に感心しました。誰が描いたのでしょう。

    1. ありがとうございます。音楽だけでは自分のいだいているイメージが表現できにくい気がして、画像と組み合わせたら面白いかなとクリエイティブ・コモンズ・ライセンスのGATAG Free Photoサイトの画像を見ながら作成しています。また、「よかったな」はイメージ的に合う画像が見つからず、手持ちの素材集を利用しました。作者は分かりませんが、ヒーリングを意識した、ゆるキャラ的な所が気に入っています。

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