2010年2月3月に浜田、益田、大田で地域の歴史や伝説に基づいて創作した劇が上演されます。同時に3市でというのもこの地域の意欲的な文化創造のエネルギーを感じます。勉強になるのでぜひ観劇に行きたいと思います。『お鶴島』は数年前に観劇しましたが今回はミュージカル仕立てに新装しての上演です。
益田の劇は幕末の浜田班と長州軍との戦いを舞台化したものです。新聞では脚本は市民が担当とあり、誰なのか分かりません。地元の劇団の協力を得た、と書いてありますが劇団名は書いてないのでわかりません。「益田まちおこし委員会が企画した」とあります。
作者や劇団名が分かれば台本を読ませていただきたいと思ったのですが…。歴史をどのような観点で舞台化されたか、また石見弁か標準語かなど興味があります。
益田は大学を出て初めて住んだところで知人も多く懐かしいところです。
石州口の戦いは司馬遼太郎が朝日新聞に小説を連載したとき司馬流の史観と、とてもすばらしい描写で書きました。舞台化したときにどうなるか、実に楽しみです。
以上は山陰中央新報から紹介させていただきました。大田の『琴の鳴る浜』
はまだ同紙ではとりあげられていません。『お鶴島』は写真入りで昨年から3度大きく掲載されています。ぼくらはPR力が弱いのでしょう。浜田の演劇人や記者の文化に対する情熱を感じます。
今朝の山陰中央新報では2月7日に大田市民会館で上演される『あいと地球と競売人』のことが一面全部使って大々的に報道されていてびっくりしました。
竹腰市長も対談にでています。一つの演劇公演にこれだけの力を入れてくれるのはうれしいことですが、なんでこんなにでかく!と驚いたのも事実。
このミュージカルには長い実績と地域への貢献がありますのでこれだけのことが可能なのでしょう。経費もなく手段もなく公演のPRに四苦八苦している微少劇団にはタカネハナです。もうチケットは買ったので観に行くのを楽しみにしています。
このミュージカルの舞台装置はプロの土屋茂昭さんだそうです。昨年大田市民会館で「舞台美術デザイン」の講習をうけましたが、あの先生です。劇団四季の舞台装置などもされている日本の代表的な舞台美術家です。こういう人に舞台装置をデザインしてもらえるなんてすごいですね。これもタカネノハナです。
上記新聞の記事を詳しく読みたい人は、どうぞ山陰中央新報でごらんください。
今回は観劇にいけませんでしたので、浜田の友人に頼んでおきVDVの注文してもらい感想を聞きました。よかったということでした。
別の人からも感想が電話であり、内容も面白くとてもよかったということでした。
そして、イタリアオペラ風の重厚で派手な舞台だったと言われました。「琴の鳴る浜」はそのようなつくりではなく、ルネッサンス風のオペラのはしりのような音楽や舞台を目指せばいいのではないかと思った、といわれましたが確かにそうだと思います。
同じ日に「あいと地球~」を観劇しましたが、舞台からあふれてくるものに圧倒されました。とてもよく訓練されて迫力のある舞台でした。客席も満員で大成功。同時に大勢の集団演技が舞台いっぱいに繰り広げられると
「あいちゃん」というか弱い一人の少女は埋没してしまいます。印象が弱くなります。そこは難しいところです。劇つくりでどこに重点を置くかによって生まれる差異でしょう。大勢の市民や子供達の参加を最優先して創られていますしミュージカルですから、それはそれで大成功です。ちょっとまねはできません。
人間の姿が浮かび上がる舞台ーこれが目指す「琴」の
目指すところです。
舞台をいろいろ観ることはとてもいい勉強になります。自分たちのやっていることも見えてきます。