「日本の美を支えているのは職人である」柿右衛門氏

柿右衛門氏の公演
 平成21年4月18日サンレディ大田で人間国宝 14代酒井田柿右衛門氏の講演がありました。学ぶことが多々ありましたが、「日本の美を支えているのは職人である」という言葉がドシンと胸に響きました。


 以下、印象に残った言葉を簡単に記してみます。

・12代は「余白を描け」といった。当時のヨーロッパはアンバランスの美しさを知らなかった。

・鉄で赤い色を作るが、最近の鉄は純粋で色がきれいすぎる。明治以前の鉄には不純物が残っていてそれを使うと深みのあるいい色がだせる。大昔の家などの解体のとき頼んでおいて手に入れるが、最近では難しい。

・昔は有田にはあらゆる分野の職人がいっぱいいて電話して頼むとなんでもできたが、今はいない。

・マイセンは300年前柿右衛門をそっくり真似てものを作った。ドイツでは今でも職人が大切にされている。その点では日本は負けている。

・不器用なひとほど職人に向いている。

・器用な人はその人の個性や好みが出る。

・変な科学が進むと日本の工芸はみな駄目になる。

 急用ができてのでここで中止!いそげ!

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

「「日本の美を支えているのは職人である」柿右衛門氏」への1件のフィードバック

  1. ・日本の伝統美は職人が支えている。正にそうですね。工芸品はもとより建築や庭、和紙、人形、刀剣… 挙げたら全てのものが入ってきます。中小企業の技術者もそうです。
    ・日本はそういう人たちを大切にして来たか?今後大切にしようとしているか?
    ・という問いが、ズシンと胸に落ちてきたのです。
    ・悲しいことですね。派手なものばかりに金をばらまいて何百年という長期的な視野で政治が行われない。子供の出生率の低下に歯止めがかからないーこれも同じことです。長期的な政策がない。
    ・フランスは出生率が増加している。しっかり政策を立てて、子育てがしやすいように長期間実行して来たからです。
    ・「ものつくり」に携わる人を最大限優先する(もちろん農業も入る)ー これが国の基本でないといつもふらふらする。株やら投資やらで莫大な儲けをする者を最優先するような政治では道義も廃れ、人間は育たないし、アメリカがハクションすれば即座に重傷。治療費に金をばらまいても国を立て直すことにはならない。
    ・勝部義夫さんが司会をされ、とてもいい話しを柿右衛門氏から引き出されたのもすばらしいことでした。上の写真で司会をしておられるのが勝部さんですが、今回のためにそうとう陶芸のことを勉強されたことがよくわかりました。さすが元プロの役者です。実にセンスのいい司会振りで、しかも深い内容を引き出し、講演では聞かれなかったこともたくさん知ることができました。

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