朗読と語り劇「鶴」を「あすてらす」で上演

藤間さん
平成18年10月6日あすてらすで石見銀山の歴史と民話から創作した朗読と語り劇「鶴」を上演しました。第52回島根県小学校長研究大会で文化鑑賞として昨年に依頼されていたものです。


田中安夫
 これは朗読用に書いたものですが、単なる朗読では面白くないので、様々な朗読の仕方(例えば講談調や詩の朗読など)を、老人の語りでは一人芝居の要素を取り入れて創作したものです。また石見銀山の歴史が35分でかなり分かるというのが創作のねらいでもあります。
 単調にならないように太鼓や尺八、琴、洋太鼓などの演奏を効果音として使い、また石見銀山の組曲から「早春の仙の山に立つ」「世界へ開く銀の町」(大畑・作曲、洲浜・作詞)のコーラスで流しながら石見銀山の映像をホリゾントへ投影するなど工夫しました。ラストには永田さんのすばらしい日本舞踊で舞台を締めます。
山本和之
 見る人によっては、朗読か劇か中途半端だという批判もあるかと思います。劇として台本を書いてはいませんので、劇でないことは間違いありません。あくまで朗読と語りですから、本は手にしていますが、半分以上は本を見ずに話します。なぜこのようなものを書いたのかといえば、手軽にどこでも上演できるからです。
松本領太
 とは言え、装置はないものの照明や音響、映像投影がありますから、事前の準備やあすてらすのスタッフ(出雲文化企画)との何回もの打合せなど上演するためには手間と時間がかかります。
 照明は中村さんに今回も一人でやってもらいました。(もう一人ほしい!)映像では松本君にとても面倒な手数をかけて作成してもらいました。偶然にもぼくの近くに出来た職場で働いていた船崎さんにワイフが出会い、音響を二人でやってもらいました。夜勤などもあり忙しいのに協力してもらって感謝しています。彼女は大田高のとき「星空の卒業式」で広島大会へいき照明をやってくれました。

 今回の舞台がどの様に受け止められたかは不明ですが、昨年上演を依頼して来られた前大田小学校校長の和田先生によれば、とても良かったという声があったということです。

 昨年からの宿題が終わってほっとしています。重荷が下り肩が軽くなりました。衣装を洗濯して明日返しに行きます。文化協会会長さんがどんな感想を言われるか楽しみです。みなさんお疲れさまでした。

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

「朗読と語り劇「鶴」を「あすてらす」で上演」への2件のフィードバック

  1.  昨日(10月21日)大田市文化協会の理事会があり、会長の勝部さんから「鶴」の感想を聞きました。
     お借りしていた衣装を洗濯しアイロンを掛け(ぼくじゃないけど)返しに行ったとき勝部さんは不在で感想を聞くことができませんでしたので、そのうち聞きたいと思っていました。
    とても良かった、ということです。翌日校長会会長さんがお礼に来られてそうですが、とても良かったという感想がたくさんあったということです。和田元大田小学校校長先生からも同じ様なお礼があったそうです。「鶴」を観た後だったので、直後に行われた大国さんの講演がとても分かりやすかったそうです。
     理事は会長を含めて12名ですが、生涯学習課課長の小林さん、と有馬さんも来ておられ、終わった後いろいろな話しをしました。リョウタ君の話も出ました。石見銀山のガイドをしておられる西本先生とも話しましたが、ガイドをしていると色々な人や団体があり、石見銀山の文化的なものがほしいとのことでした。空が朗読した石見銀山関係の詩や台本などを参考に送ることにしました。
     理事会では文化協会加盟団体の一覧表などを作って市民へもっとPRできないかという提案をしましたが、難しい面も多々あるが、努力してみたいという事務局長の返事でした。広く市民に開かれ、希望する人は好きな文化団体へ自由に参加出来るような体制をつくっていきたいものです。
     

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