第2回「朗読を楽しむ」 気軽に参加してください

「第2回朗読を楽しむ」パンフ表紙
 聞く人も朗読する人も参加料500円です。会場費や印刷代など実費負担です。空のメンバーも例外なしです。前売り券は発行していませんので、どれくらい参加者があるか予測不可能です。どうぞ気軽に参加して朗読してください。次ぎにパンフレットの一部を紹介します。


         第2回  朗読を楽 しむ 劇研空
-茨木のり子さんを偲んで-

第1部 自由参加 司会 / 佐藤和子
 詩 茨木のり子「私が一番きれいだったとき」     朗読 / 山根美江子
 詩 茨木のり子「根府川の海」         〃
 詩 茨木のり子「倚り掛からず」         朗読 / 渡利章子 
 詩 茨木のり子「女の子のマーチ」        〃
 詩 茨木のり子「自分の感性ぐらい」        〃
 童話 小泉吉宏・作「戦争で死んだ兵士のこと」 朗読 / 竹下千歳
(メディアファクトリー社刊)
 童話 ロバート マンチ作「ラヴ・ユー・フォーエバー」 朗読 / 児島民惠
(乃木りか訳 梅田俊 絵  岩崎書店刊))
 石見方言詩「しゃきらもなぁいっこくもん」    作・朗読 / 洲浜昌三
 その他 飛び入り作品(希望者は当日受付で申し込んでください)

 構成吟詠 岩谷淳一 構成「百人の棺」  成道流朝山支部 森山繁義(支部長) 
   吟士 / 岩谷正男 岩谷淳一 岩谷貞吉 別所健治 知野見義博 森山繁義

第Ⅱ部 茨木のり子長編詩群読
「茨木のり子の詩・劉連仁について」   解説 / 洲浜昌三
 茨木のり子詩集「鎮魂歌」より「花の名」 朗読/中村学 山根美江子
 茨木のり子 「りゅうりぇんれんの物語」 朗読/田中安夫 松本領太 山本和之

照明 / 中村隆美  音響 / 山本和之・中村学  群読指導 / 田中安夫・洲浜昌三
画像作成・画像投影 / 松本領太     チラシ・ポスター図案作成 / 松本領太
パンフレット作成 / 洲浜昌三   記録 / 下垣欽三  受付 / 松本由香里 他
司会 / 佐藤和子 照明・音響・舞台協力 / 大田市民会館技術スタッフ

※第1部は自由参加です。「空」のメンバーも朗読しますが個人参加です。3週間前に朗読作品が決まっている場合だけ、名前と作品名を記載しました。正道流朝山支部と仁摩町の「ころりんの会」には事前にお願いして参加していただきました。当日飛び入りも歓迎します。作品のコピーを持参された方は受付へご提出ください。その場での飛び入りもOKです。時間がのびる場合はご了解ください。

        朗読者即聴衆でも
         発表の場がある喜び

        劇研「空」代表 洲浜昌三
 「空」も今は大がかりな劇を上演できる状態ではありません。しかし少人数でも何かをやりたいという思いはありました。
 理解のある喫茶店があれば、同好者が集まりコーヒーやワインを飲みながら朗読を楽しむーこんな発表も一つの憧れですが、簡単なようで難しい。ましてや詩が読まれない現状の中では朗読者即聴衆です。どうゆう形で発表会を持つかー弱小集団は常に試行錯誤しながらの模索です。

 数年前から「りゅうりぇんれんの物語」は練習をしていました。しかし茨木のり子ファンなら別ですが、この長編詩を退屈せずに聞いてもらうことは大変なことです。わかりやすい叙事詩に見えても詩特有の飛躍や難解さもあるからです。(500行以上ある長い詩です)

 ところが2月19日、茨木さんが死後2日後に発見されたという新聞報道がありました。「倚りかからず」の作者らしいその生き方に胸を打たれました。

 中国人強制労働の裁判や北朝鮮や韓国との問題など戦後の日本が今になっても直面しなければいけない問題も再浮上していました。「今とどう向き合うか」この意識抜きに芸術や文学はあり得ません。茨木さんは誠実にそれと向き合って生きた詩人でした。

 追悼記念として詩の朗読をやろうーそう決心しました。

「空」以外の人たちにも朗読に参加していただくことも目標にしました。 
 吟詠の岩谷さんには以前、貴重な「百人の棺」を見せていただいた時、何時か一緒にやりましょう、と手紙を出していました。仁摩町の「ころりん」の会の皆さんにも、何時か一緒にやりましょう、と声を掛けていました。うれしいことに、今回それが実現しました。

 今回は前売り券を発行していませんのでお客様が何人来られるか全く予測できません。朗読者即聴衆の可能性も。

 しかし朗読者自身が聴衆になって聞いてくださるだけでもありがたいことではないか。発表の場があることこそ表現活動に関わる者には最高の喜び。そこはお互いの貴重な「学びの場」にもなる。経費はみんなで負担し、気楽に朗読や発表を楽しもうーそう開き直って開催を決めました。

 一つの弱小集団ではできないことが一緒になれば可能になり、展望も見えてきます。今後発展していく可能性もあります。
 大田市民会館の技術職員の皆様には助言や援助を、また大田市文化協会からもご支援をいただきました。お礼を申しあげます。参加していただいた全ての皆様にも心よりお礼を申し上げます。

(今日、カミ様があちこちの知人へ電話をして誘ってくれました。また3軒の友達の家へチラシを持って誘いに行ってくれました。本当はこういうことをしないとお客様には来てもらえないのはイベントのイロハです。チラシ配布とマスコミPRだけで来ていただけると考えるのは馬鹿の壁が厚い人です。神様はそうおっしゃっていました)

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

「第2回「朗読を楽しむ」 気軽に参加してください」への1件のフィードバック

  1. 朝日新聞松江支局から2度今回の「朗読を楽しむ」について電話がありました。2回とも30分以上話して、茨木さんや、長編詩のこと劇研空のことを話しました。2,3行のイベント紹介記事になるのか、もっと詳しい記事になるのかわかりませんが、とても熱心でした。NHKからも問い合わせと確認がありました。早速放送していただき助かります。山陰中央新報では27日の告知板にでました。「りびえーる」でも「ステージ」蘭で紹介してもらいました。
     これだけで大田市で来る人が増えるということはまずありませんが、広い県内には朗読が大好きな人や、熱烈な茨木のり子ファンがいるかもしれません。そういう人が目にされたら来てくださる可能性は高まります。マスコミのありがたさです。毎日、讀賣、中国、山陰中央テレビなどはどう取り扱ってくれるでしょうか。読んだ人はコピーでもして会合へ持参してください。
     

コメントを残す