高校演劇石見地区大会

17年度石見地区大会が9月21日(水)に大田市民会館で開催されます。今年は津和野、浜田商業、浜田、江津の4校が参加します。


大会の正式名称は次の通り実に長い名前です。
平成17年度島根県高等学校文化連盟演劇専門部石見地区発表大会
(若い芽育成プロジェクト 石見地区演劇フェスティバル)

「若い芽育成プロジェクト」とは初めて聞きましたが、県の助成の名称に変更でもあったのでしょうか。「石見地区演劇フェスティバル」も初耳です。「高校演劇」という名前を入れていないのは、もしかして将来は石見地区の演劇祭として一般の劇団参加をも視野に入れているからでしょうか。そうなら遠大な計画ですばらしいことですが…深読みですよね。しかし最近は改革ばやりで、次々と名前を変えるので困ったものです。本当は「第32回」などと回数を入れてほしいものです。歴史が一目でわかりますから。名前は簡潔なのがいい。ここでは「高校演劇石見地区大会」または「石見地区大会」でいきます。

9月20日は午前中は照明仕込みと大道具搬入。(大道具がある学校は多分ゼロ)
9月21日は次の通りです。
 9:15~9:30  開会式
 9:40~10:40 津和野高校「Prologue」  創作劇 花本彩音 作
10:55~11:55 浜田商業高「さくら」    創作劇 松本佳奈 作
13:00~14:00 浜田高校 「Blue Monday」 創作劇 古和彩音 作
14:15~15:15 江津高校 「飲食店の騒動」 既成  広瀬正人 作
16:00~16:20 講評、表彰、閉会式

 津和野高校が参加!ばんざーい!です。平成5年に出場して以来です。昭和60年には往年の名作「おふくろ」(田中千禾夫 作)で県大会へ出ています。長い歴史と伝統を誇る大田高、矢上高が出場しないのは「ざんねーん!」です。益田には大きなホール「グラントワ」ができますが、地元の高校に演劇部がないのはこれまた残念ですね。昨年芥川賞作家・難波利三さんの歓迎会が益田であった時、益田の教育長さんがそのことを悔やんでおられました。長い目で見たら、小、中、高の人材育成がその地域の文化を支えていくわけですからね。益田高校は個性がはっきりとした劇を作って石見地区でもとても面白い存在でしたがこれまた残念です。邇摩高校は今回の事務局ですが、出場しないのに事務局を担当される顧問のカツラギ先生には頭が下がります。普通なら「演劇部がないので」と言って引き受けないでしょう。仮に引き受けても管理職が難色を示すでしょう。こういう先生がいてくださるから演劇部の灯が消えずにすむのです。邇摩高も以前は良い劇を上演し地域との結びつきも強く伝統を誇っていたのですが、ぜひ再登場願いたいものです。
 石見地区ではこれまでに邑智高校、江の川高校が出場したこともあります。川本高校は今は部がありませんが戦後から長い歴史と伝統を誇っていました。今市分校も長い歴史を誇り、以前は毎年出場していました。

 今回の石見地区大会ですが、生徒さんの創作が3本です。広いホールに観客は20~30人ということになりそうですが、こうなると以前の学校の体育館での上演がなつかしくなります。全校生が鑑賞してくれましたからね。悪い条件が重なっていますが、4校のみなさんには頑張ってもらいたいと思います。

投稿者:

suhama

1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

コメントを残す