「島根県詩人連合」カテゴリーアーカイブ

『石見詩人』126号です

『石見詩人』の創刊は昭和31年1月です。益田のキムラ フジオが中心になって石見詩人社を結成し発足しました。その時の主な同人は岡崎澄衛、内海泰、仙藤利夫、高田節子、田原八千代など18人です。節子さんは今でも同人で詩を書いています。

それ以前に益田では昭和29年6月に創刊された詩誌『詩歴』がありました。中心になったのはキムラ フジオでした。京都で映画のシナリオを書いて活躍していましたが、昭和13年に益田へ帰りました。昭和27年に『石見の歌』を発刊し、それがきっかけとなって中村幸夫、原司、佐藤繁治などが集まって『詩歴』を創刊したのです。同人間で意見の相違が大きくなり、8号からはキムラや中村は実質的に手をひき原が編集を担当しました。昭和30年末までに12号を出しています。キムラは翌年の1月1日を期して石見詩人社を発足させたのです。

昭和41年の30号から高田賴昌が編集を担当し(賴昌さんは昭和12年斐川の生まれ、益田へ赴任してきて節子さんとゴットマリッド)現在に至っています。『山陰詩人』は昭和36年11月に結成され、37年1月に準備号を出しています。昭和42年の14号から田村のり子さんが岡より子さんのあとを受けて編集を担当しています。

石見詩人は山陰詩人(今189号)より歴史が古いのですが、追い抜かれて126号。亀さんの歩みです。がんばれ!同人14人。最近では年2回の刊行。新しい同人が必要です。意欲のある人がどんどん入って来ないと限界詩誌の運命です。入会いつでも大歓迎!です。

作品を載せればいいのですが、今回は目次だけにします。特徴のある詩作品を楽しむことができます。頒価は500円と書いてあります。発行所は石見詩人社(698-0004 益田市東町17-15高田賴昌方)です。そこへ注文されてもOKですが、これを書いている人にメールをされてもOKです。送料込み500円でもお送りしますが、「石見詩人126号を読みたい」だけで何もなくてもお届けします。

『山陰詩人』189号です

巻頭語で田村のり子さんが「原発のある県都松江から」と題して書いています。原発まで10キロ圏内に県都・松江市はあります。30㌔以内には出雲市、雲南市、安来市、米子市、境港市も入ります。安全神話と補助金恩恵で骨の髄まで食い尽くされてていたので、今までは少数の人や団体が抗議するだけで、それを神話の目で冷ややかに冷笑して、あいつらまたやっとら、くらいな神話と補助金感謝の心で横目に見ていたというのがぼくが受ける印象です。これからはきっと流れが変わっていくでしょう。

山陰詩人では(正確には編集者は)以前から原発や中海埋め立てに警告を発してきましたが、今号では数編の東北大震災を受けて書いた作品が掲載されています。詩がタイミングよく社会の出来事に反応するというのは滅多にないことで、えらいしじんは、機会詩なんか詩の堕落だ、と相手にしない傾向がありますが、敏感な反応というのは新鮮ですね。詩人が言葉でどういう反応をするか、僕には期待もあります。それぞれの詩を興味深く読みました。

目次の4ページから15ページが東北大震災に寄せて書かれた詩作品です。熊井三郎さんの深くて迫力のある動的な暗喩はいつものことながら胸に響きます。

次の号は190号で記念特集を編集中だとか、記録を重視してきた山陰詩人はその点でも歴史的な価値があります。たいていの作品は時と共に忘れられていきますが、10年、50年、100年過ぎて時と共に価値がでて来るのは記録です。その時生きていた人の声、うめき、歓び、人の生き様、社会の記録、詩誌の記録… どんな記念号ができるか楽しみです。詳細な年表が出来れば物書き人間には最高の宝になります。

(整理を兼ねて189号の目次を紹介しました。興味のある人の参考になれば望外の喜びです。余分は2冊しかありませんが欲しい人には担定価500円(送料込み)でお送りします)

今号

島根年刊詩集39集 平成22年版発行

30名の詩人が参加しているアンソロジーです。巻末には平成22年度の県文化祭文芸作品入選した詩の作品も載っています。また平成22年度の島根県高等学校文化連盟主催の文学コンクール詩の優秀作品も掲載しています。

目次を紹介します。石金勇夫さんの『万葉集』「記紀』と朝鮮語、豊富に実例を示して、万葉集や古事記、日本書紀と朝鮮文化の影響をかいたものです。連載されていますがとても刺激的で勉強になります。詩の作品もそれぞれ個性的なものがたくさん載っています。

読みたい人があれば郵送します。定価は1500と書いてありますが、郵送料も含めて千円で送ります。読んでいただけるだけでもハッピー。こちらで負担します。すべて負担の覚悟もあります。来年も3月ごろ発行予定です。原稿〆切は平成23年12月末です。

H23 「島根文芸」作品募集

島根県民文化祭の一環として短歌、俳句、川柳、詩、散文の作品を募集しています。期間は7月1日から9月5日まで。入賞作品は『島根文芸』という本になり、12月の表彰式には手渡されます。詩の応募は最近30篇前後ですがもっとたくさんの応募を期待しています。

ジュニア-の部もありますので、小、中学生も大歓迎。高校生は一般扱いです。若い人に挑戦してもらいたい。

 

募集要項は公民館や学校などにもあるはずです。学校によってはたくさんの作品を送って来られるところがあります。恐らく先生が興味を持っておられて児童や生徒さんが書かれたものをまとめて送られるのでしょう。学校の場合は子供たちが自主的に応募するということは普通ありませんので、先生や親の影響が大きいのでしょう。

表彰式には毎年出席して入賞者の作品鑑賞と相互批評をしています。今年も出席します。どれくらい応募があるか楽しみです。

阿刀田高氏講演 しまね文芸フェスタ

第9回島根県民文化祭の「しまね文芸フェスタ2011」は9月14日(日)松江の県民会館で開かれます。23年度は散文部門が担当で、作家の阿刀田高先生にお願いし、「神話と文学ー古事記と日本神話-」というタイトルで講演されます。誰でも自由に参加できます。10:30から県民会館中ホールです。前日の夜には先生の歓迎会が予定されています。

昨年は島根県詩人連合が担当して浜田の県立大学で開催、講師には小森陽一先生(東京大学大学院総合文化研究科教授)をお願いし、「21世紀に読み直す漱石と鴎外」という演題で講演していただきました。『沈黙の塔』『門』を取り上げ、時代へ立ち向かった文豪の姿を語られました。とても貴重な話でした。歓迎会や大会ではぼくが先生の紹介をしました。詩の分科会にも出ていただきました。先生のお母さんは詩人で有名な・小森香子さんです。

午後の部門別交流会では自作詩の朗読と合評をします。誰でも参加できます。詩を書いて是非参加してください。いろいろな感想や批評を聞くことができて勉強にもなりますよ。

(カテゴリーは「文芸フェスタ」と「島根県詩人連合」に記録テスト中)

H23/3 島根年刊詩集39集を刊行しました

島根県詩人連合が編集しているアンソロジー平成22年版が発行されました。30人の詩人が参加して作品を発表しています。

5月22日には理事会、総会がありそのあとで年刊詩集の合評会があります。合評会には誰でも参加できます。この詩集は1500円で販売しています。

以上実験中です。目次を紹介します。

例年のように高校生の高文連詩の部門の優秀作品も掲載しています。大田高校 熊谷麻美さんの「平成ミサイル」同じく大田高校 井上実優さんの「少女A」、矢上高校 西田光希さんの「廃線下車」など若々しい感性の詩は新鮮です。

評論で石金勇雄さんの「『万葉集』『記紀』と朝鮮語」は飛鳥時代には飛鳥地方の住民の80~90%は渡来人であったと言い、日本語のルーツは朝鮮語にあると言う説を研究者の例文を上げながら論じていてとてもおもしろい。一部を参考までに紹介します。興味のある人はどうぞ。余分は10冊ばかりあります。

なぜか1ページ飛んで次は75ページへジャンプ。

 

島根県詩人連合は現在石見詩人と山陰詩人そして個人会員で構成されています。光年は加入していません。団体加入と個人会員です。年会費は平成23年度に2000円から3000円に値上げしました。年刊詩集の刊行や会報の発行、島根県文芸フェスタなどが主な仕事です。個人会員にはだれでもなれます。総会は5月に開いています。新会員をいつでも歓迎しています。

紹介した島根年刊詩集は1500円です。余分もあります。興味がある人はどうぞ。