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R1,浜田で創作ミュージカル『群青』(10/11,12)

今年は、1619年に伊勢松坂藩から古田重治が5万四千石を得て浜田へ入府、浜田藩が誕生して400年になります。様々な記念行事が計画されていますが、住民参加による創作ミュージカル『群青ー濱田誕生そして明日へー」が石央文化ホールで上演されます。脚本演出は浜田出身でと東京で活躍中の木島 恭さん、作曲は高橋慶吉さんです。多くの市民が参加されます。

浜田開府から400年。この長い歴史をどのようなストリーに構成しミュージカルとして舞台化していくのか、とても楽しみです。

劇研「空」はたまたまこの9月に、群読劇『長州侵攻と石見銀山最後の代官~鍋田三郎右衛門~』~を大田市民会館で公演しました。岸静江や大村益次郎も登場、浜田城に爆弾を仕掛けて炎上させ撤退していったことなども史実に基づいて発表しました。その歴史などがどのように舞台化されるか、楽しみです。
(ブログ 詩の散歩道 お報せ 20191009 すはま)

r1『また夏がきて』横浜平沼高校で上演(9/22)

秋になり、高校演劇大会が全国で開催されています。島根も地区大会は終わり、11月2、3日の県大会が楽しみです。
 先日、脚本使用許可願が届き、神奈川県立上矢部高校が『また夏がきて』(洲浜昌三・作)を横浜地区大会で発表するそうです。時間は10時50分~11時50分、場所は横浜市西区、県立平沼高校です。学校にはホールがあるそうです。誰でも観劇OKです。大田高卒で横浜にいる演劇好き人間はいませんかね。

生徒さんたちは、張り切って練習しているそうです。横浜市青葉区に住むレイコさん、暇があったらちょこっと観にいかんかね。(ヒマガナイ!ごめん!)この脚本は大田高校が初演でした。劇中歌を生徒会長だった藤原紀夫君に頼んで作曲してもらいました。彼は東京で活躍していますが、先日はイタリアで指揮をしていましたね。上矢部高校演劇部のみなさん、頑張ってください。
(ブログ 詩の散歩道 お知らせ 演劇だより 高校演劇 201190919 すはま)

R1,しまね文芸フェスタ 松江で開催(9/15)

島根県民文化祭の行事の一つ・しまね文芸フェスタが9月15日県民会館で開催されます。10時から開会式、その後、川柳の小島蘭幸氏の講演「私と川柳」があります。午後は分科会です。参加自由です。14日には講師歓迎会があり、先ほど帰ったところです。明日もいかねばなりませぬ。オペラ「石見銀山」の練習も、東京からレジェンドの皆さんが来られて、15,16日は練習です。一段と熱が入り、仕上がっていくことでしょう。頑張てください。
(ブログ 詩の散歩道 お知らせ 20190904すはま)

R1,横田高佐賀全国大会27日上演『雨はワタシの背中を押す』

佐賀県鳥栖市民文化会館で開催される、第65回全国高校演劇大会は、27日~29日に行われ、12校が発表しますが、中国ブロック代表の横田高校は27日の14時10分から上演します。横田高は、『雨はワタシの背中を押す』(伊藤靖之・作)です。
行くつもりだったのに行けないので、悔しさ紛れに先日届いた『季刊 高校演劇』を紹介します(どんな関係があるんだ!)
この特集号には10校の脚本が載っています。もちろん伊藤脚本も。2千円です。

それぞれ魅力的な脚本です。横田高の脚本も鋭い批判性と創造性に富んだ力作です。佐賀大会での舞台が楽しみです。大会後に審査員評が届きますので、どのように見られたか、これまた楽しみです。

(ブログ 詩の散歩道 高校演劇 21090726 suhama )

H31,豊田和司詩集『あんぱん』第18回中四国詩人賞

9月29日、岡山の「ピュアリティまきび」で中四国詩人会大会が開かれ、中四国詩人賞の授賞式が行われました、選考委員長のくにさださんから、選考経過が発表され、岡隆夫会長から賞状と副賞が渡されました。豊田さんは広島市在住で『火皿』『折々の』同人。ヒマラヤ・アイランドピーク登頂経歴もある日本山岳会会員で山男です。詩集の帯には、「遅れて来た文学おじさんの第一詩集」と松尾静明さんが紹介しておられます。

詩集冒頭の『アンパン』を紹介しましょう。

あんぱん   豊田和司
げんばくがおちたつぎのひ
あてもなくまちをあるきつづけた
きがつくといつのまにか しらないおんなのこがついてくる

あっちへいけ!
おいはらっても
おいはらっても おんなのこはついてくる

ていぼうにこしをおろして
ひとつだけもっていたあんぱんをたべた
おんなのこもとなりにすわって あしをぶらぶらさせていた

くすのきのねもとで
よるはのじゅくした
おんなのこもすこしはなれて
ごろりとよこになった

よくあさめがさめると
おんなのこはつめたくなっていて
なにごともなかったかのように
ぼくはまたあるきはじめた……

いまでもときどきおんなのこは
ゆめのなかであしをぶらぶらさせて
あんぱんをわけてやるのは いまこのときだとおもって……

いつも
なきなから
めがさめる

会報によれば、豊田さんは1959年生まれ、上智大学文学部新聞学科卒とある。戦後生まれで直接原爆の経験はない。しかし同じ広島に生まれ、生き、意識には深く原爆のことが根を下ろしている。「あっちへいけ」と追い払うのだがついてくる。おんなのこのそばで、一人であんぱんを食べる。他者の空腹や不幸を目にしても何もしない、できない人間のエゴ。それでもおんなのこはついてくる。そしてある朝、冷たくなっている。でも何事もなかったように歩きはじめる。しかし意識の底で罪悪感は根を張っていく。なにかしなければ、と、思いだけが深まっていくが、何もできない。
     平易なひらがな表現で、情景が浮かぶようにイメージや情感が豊かに書かれていますが、鋭い批判が滲み出てきて胸に刺さります。

     この詩集には、様々な素材の詩があります。「山や自然、社会性、生活、ことばあそび、一族の系譜、と多方面にわたる詩の群れがあり、そのいずれもどこか気がきいていて、洒落ていて、頷かせる」(選考委員、川野圭子)
 この岡山の大会には、都合がつかず参加できませんでしたが、「中四国詩人会ニューズレター 」44号を参考にしました。
       この号では、岡隆夫会長が第50回日本詩人クラブ賞を、第21詩集『馬ぁ出せぃ』(砂子屋書房)で受賞され、2017年4月8日に授賞式があったたことも紹介しています。この詩集もとてもいい詩集で、ぼくも自信をもって推薦しました。ここで紹介しようと思いながら、時間が過ぎていきます。
     (ブログ 詩に散歩道 中四国詩人会 20190626suhama)
















R1島根県民文化祭文芸部門の行事予定(2019)

2019年度の県民文化祭文芸部門と県文芸協会の運営委員会が4月25日、松江で開かれ、決算、予算、今年度の計画を審議し決定しました。予定に組んでおいてください。
1.「しまね文芸フェスタ」は9/15,県民会館中ホール。講師は川柳の小島蘭東先生。10:30~講演、午後は俳句、短歌、川柳、詩、散文の分科会。
2.県民文化祭文芸作品募集は7/1~9/4 。入賞作品は『島根文芸』52号に掲載、12月15日に松江で表彰式。例年通りジュニア―(中学生以下)の部もあります。
  興味関心がある人は、今から、そのつもりで準備してください。写真は昨年度の51号です。募集要項が出来ましたら、正式に紹介します。ひとまずお知らせです。

『島根文芸』を読みたい人は、図書館や学校にあります。購入したい人は、県の文化国
際課へ申し込んでみてください。残部があれば1000円で購入できます。
【ブログ 詩の散歩道 文芸フェスタ 20190505すはま)

H31,平田哲実個展 久手町で開く

2019年4月、大田市久手町の町つくりセンターで、平田哲実さんの個展が2日間開催されました。平田さんは高校の物理の先生で大田高で一緒だったこともあります。退職後、病気で不自由な体ですが、趣味を生かして、水彩画や水墨画、書道、短歌など自
由な発想で伸び伸びと描いてこられました。平成28年には美郷町で、今回は久手町で多くの作品が展示され、訪れた人たちが励まされました。

上の絵は三郷町で展示された作品の一部です。下の絵と短歌は久手町での展示です。平田さんは君谷の生まれ、川本高校卒業です。三江線はまさに故郷の風景の一部だったことでしょう。伸び伸びとした筆使いと点描が生きています。今年の第10回「朗読を楽しむ」は、短歌の朗詠と絵の投影をやったみたらどうか、と考えています。

H31,川辺真 詩集『特別な朝』身近な詩に潜む風刺とユーモア

平成30年10月、「山陰詩人」の川辺 真さんの詩集『特別な朝』が出版されました。肩の力を抜いた自然体の姿勢から生まれた28篇の身近な親しみやすい詩、28篇が載っています。島根県詩人連合会報85号に書評を書きましたが、少し手を加えて紹介します。

書棚には川辺さんの詩集が他に三冊あります。『からっぽの春』『納豆とゴルフと飛行機』『黄砂』です。表紙を紹介します。

書評は、「島根県詩人連合会報」85号に掲載されたものですが、若干手を加えています。PDFで紹介します。興味のある人は開いてみてください。川辺さんは目下、島根県詩人連合事務局長(41年間)、昨年の7月から中四国詩人連合事務局長、されに詩誌「山陰詩人」の編集責任者として活躍中です。大変多忙な中での詩集出版でした。購入希望があれば、直接川辺さんへ申し込んでください。PDFに住所はあります。
では、興味がある方は、PDFでどうぞご覧ください。(ブログ 詩の散歩道 すはま)

H30 むらくも座 出雲歌舞伎『佐倉義民伝』上演 

2018,11,25 出雲市佐田町のスサノオホールで出雲歌舞伎が上演されました。一度観劇したかったのですが、やっと実現しました。スサノオホールは約400席、山中の立派なホールです。
最初に須佐小学校4年生17名のみなさんが、こども歌舞伎『白波5人男』を舞台に立ち大きな声で見事に演じました。後で聞くと、夏休みから4年生は全員が毎年取り組むのだそうです。いい経験ですね。つづいて窪田小学校の3名のみなさんが『元禄花見踊』をこれまた見事に踊りました。
『佐倉義民伝』は三幕物で、本格的な衣装、装置、セリフ、浄瑠璃や三味線も年期が入っていて、まさに歌舞伎!でした。
宗五郎は農民の窮状を見かねて幕府へ訴え出るのですが、当時のことですから当然、御法度、貼り付けです。上の写真は、妻や子供との最後の別れ、「雪中子別れの場」です。須佐保育園、須佐小、窪田小の子供たちも熱演しました。
寛永寺で将軍綱吉に訴える「東叡山直訴の場」です。セリフはまさに歌舞伎調の発声です。一朝一夕にできるものではありません。装置や背景も本格的で見応え十分です。

出雲は歌舞伎の始祖「出雲阿国」の生誕地です。江戸時代から出雲で行われていたともいわれているそうですが、昭和35年に上演が途絶え、昭和50年に若い人たちが「むらくも座」を立ち上げ、当時の資料や携わっていた先輩の指導を受けて復活させたそうです。このような伝統のある歌舞伎がこの島根で受け継がれていることはとてもうれしいことです。上演に関わられた皆さん、すてきな舞台をありがとうございました。

H29,2 日和聡子さん朔太郎賞受賞記念公演

日和聡子さんが第24回萩原朔太郎賞を詩集『砂文』で受賞。このことはすでにこのブログで紹介しましたが、受賞を記念して前橋文学館で1月15日~3月14日まで特別展が開催されました。今までの詩や小説の「日和聡子ワールド」をさまざまな資料で紹介しました。2月25日には日和さんの記念公演も開催されました。たまたま島根県立図書館へ行ったとき、チラシが2枚だけ残っていていました。(ボクヲマッテイタトシカオモエナイ)さすがプロの作成。トテモとてもステキなので紹介します。
H29 日和聡子『新潮』113号に5人の詩人の選評が載っています。松浦寿輝氏の一節を紹介しましょう。「土俗的世界へ向けて創造力を羽ばたかせ、無名の者たちがうごめく集合的想像力の古層をさまよう。フォークロアの断片が縦横に行き交い、近代が置き去りにした共同体の闇に、また共同体間の間隙に、昏く強い言葉を与えようとしている」。とても示唆に富んだ的確な言葉に感銘を受けました。

山陰中央新報の明窓欄でも珍しく詩を取り上げていました。ちょっと紹介させていただきましょう。読みたい人は図書館でどうぞ。

DSC07699DSC07700確かに、平田俊子さん、日和さんともに島根の生まれで詩人として大賞を受賞されました。昨年は大田市出身の別所真紀子さんも読売文学賞受賞!上の文章に、別所さんの名前も載せて欲しかったな。別所さんは現在は小説や俳諧の評論が中心ですが、出発は詩です。いずれにしても、おめでとうございます。ますますの活躍が楽しみです。(ブログ 詩の散歩道 すはま)