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1940年、島根県邑智郡邑南町下亀谷生まれ・現在、大田市久利町行恒397在住・早稲田大学教育学部英語英文科卒・邇摩高校、川本高校、大田高校で演劇部を担当、ほぼ毎年創作脚本を執筆。県大会20回、中国大会10回出場(創作脚本賞3度受賞)主な作品「廃校式まで」「それぞれの夏」「母のおくりもの」「星空の卒業式」「僕たちの戦争」「峠の食堂」「また夏がきて」「琴の鳴る浜」「石見銀山旅日記」「吉川経家最後の手紙」「父の宝もの」など。 著作:「洲浜昌三脚本集」(門土社)、「劇作百花」(2,3巻門土社) 詩集「キャンパスの木陰へ」「ひばりよ大地で休め」など。 「邇摩高校60年誌」「川本高校70年誌」「人物しまね文学館」など共著 所属・役職など: 「石見詩人」同人、「島根文藝」会員、大田市演劇サークル劇研「空」代表、島根県文芸協会理事、大田市体育・公園・文化事業団理事、 全国高校演劇協議会顧問、日本劇作家協会会員、季刊「高校演劇」同人、日本詩人クラブ会員、中四国詩人会理事、島根県詩人連合理事長、大田市文化協会理事

H27 高校演劇島根県大会11/2.3ラメールで

2015年度の高校演劇島根県大会は加茂町のラメールで、11月2日から2日間開催されます。1日は10時~19時頃まで8校のリハーサル。残る一校は2日の上演後に17時10分から三刀屋高校のリハが予定されています。どうぞ、気軽においでください。

山吹城より仁万町方面(写真は演劇とは何の関係もありません。10月中旬に石見銀山大森の山吹城(要害山)へ互助会の人たちと52人で登りました。山吹城はとても急峻です。簡単には攻められないでしょう。てっぺんは思ったより広く平らになっていました。石垣などはちょっとだけ残っています。空堀の跡はしっかり残っています。残念なのは木が邪魔をしてすばらしい景色があまり見えないことです。上の写真は登る途中で仁万方面をパチリ!としたものです。大社の日御碕も見えます。三瓶山方面の眺めも素敵です。眺めのすばらしさが石見銀山の魅力の一つですね)

11月2日(月)は9時40分~9時50分が開会式です。上演校は次の通りです。午前中2校です。
1、出雲農林高校(以前松江工業が上演した亀尾作品「お葬式」を上演します)
2.明誠高校(石見部から唯一の出場です。顧問の創作です。浜田はどうしたのでしょう)
3.松江工業高校(昼食休憩12:30~13:10の後に上演)
4.松江商業高校
5.松江農林高校

11月3日9:40~開始です。
6.三刀屋高校(TAKASHIを上演します。亀尾先生の作です)
7.情報科学高校
8.出雲高校(創作劇「桃田廊下を走る」伊藤先生の創作です。)
9.松江南高校

16:10~講評・審査発表・閉会式があります。

今年も洲浜クンと大島サンは講師として参加します。どんな舞台が展開されるか楽しみです。
誰でも自由に観劇できます。どうぞ足を運んでみてください。生徒のみなさんはみな生き生きと演じます。面白いですよ。今年も中国地区大会代表は2校です。

 

H27 15回中四国詩人賞 岩﨑ゆきひろ『風の強い日』

中四国詩人会ニューズレター38号が届きました。今年度は山口県湯田温泉で15回大会が開催されます。10月3日(土)西の雅常磐で13時から総会です。7月の理事会で中四国詩人賞の選考委員会が開かれ、発表されました。山口の大会で受賞式が行われます。ニューズレターから紹介します。
DSC06769受賞式では岩﨑さんの朗読もある予定です。まだ詩集を読んでいませんので感想は述べられませんが、森田薫選考委員長の評によれば、「破天荒ともいうべき、鋭い切口。独創的な味わいのある巧みな語りは、それまで胸底に押さえつけられたものを一気に開放するような気迫さえ感じる」と述べておられます。おめでとうございます。

山口の大会には島根の朗読代表ということになっていますので出席します。ちょうど観光シーズンでどこのホテルも満員。やっとこさで見つけたホテルは通常の倍額!湯田温泉は観光地なんだな、と改めて感心しました。

そういえば9月22日に松江で「しまね文芸フェスタ2015」を開催し、谷川俊太郎さんをお呼びしますが、4月の時点でほとんどのホテルが一杯。あるところへ頼み込んでやっとこさで確保しました。松江も観光地なんですね。

山口の次は鳥取の米子市で開催予定です。島根も協力してほしいといわれています。島根は大田市、松江市と2回開催しました。どのような協力が可能か検討しなければいけません。

H26, 米子高最優秀、52回中国地区高校演劇大会

2014年12月20、21日、島根県民会館で第52回中国地区高校演劇発表会が行われました。それぞれの学校がレベルの高い舞台を楽しませてくれました。最優秀賞は鳥取県米子高校で、2015年、7月30日から8月1日まで滋賀県の「ひこね市文化プラザ」で開かれる第61回全国高校演劇大会へ出場します。米子高校は30日の16時40分から上演します。

中国大会が終わってから時間がたっていますので、簡単に紹介します。詳しいことは県大会、広島県大会のところで書いていますので参考にしてください。

鳥取県立米子高校
米子高校「学習図鑑」高泉淳子作、演劇部潤色
メモから引用してみます。・ものすごく早口だが無駄な力が入っていなくて言葉がとてもよく分かり強い印象を受けた。・演技も自然で生き生きしている。役者の内面を支える芯がある。装置がすばらしい。役者は壁を乗り越えて出入りするが不自然ではなく、それによって、たくさんある場面がとてもスムーズに展開された。・「お父さん、ぼく成長したよ」という最後の台詞が生きて伝わってきました。

米子校高にはベテランの大和屋かおるさんが長い間顧問としておられましたが、この春、転勤したと本人から聞きました。伝統の上に斬新な才能を持った指導者がおられるのでしょう。すばらしい装置は、劇の表現を深め広げ斬新な展開を可能にします。すばらしい舞台でした。

鳥取県が代表に選ばれたのは、ぼくの記憶では鳥取商業の「現代教育白書」以来で、1980年、第18回大会で岡山市民文化ホールで上演しています。ぼくは川本高校(現、島根中央高校)にいて「大会前二週間」という脚本を書いて上演。鳥取商業の舞台も今でも覚えています。

山口県立光丘高校

山口県立光丘高校「ぴっかり丘は大騒ぎ」緋岡 篝 作
ひおかかがり?華陵高校で全国大会に何度も出場して活躍されていたのに、名前を聞かなくなったので、どうしておられるのかと思っていたら、久しぶりにまたへんなへんめいで登場。教員は転勤があるから仕方がありませんよね。久しぶりに石田先生の伸び伸びとした広がりのある舞台を楽しみました。結果を聞くと、この劇が優秀賞にえらばれたそうです。笑いあり、現代社会への鋭い風刺もあり、地域性や普遍性も備えたいい劇でした。

岡山工業高校
岡山県立岡山工業高校「男でしょっ!」愛知県立一宮高演劇部作 岡山工業演劇部潤色
島根県立大田高校演劇部にいて、劇研「空」でも一回音響を担当、岡山大学在学中の夏休みには「朗読を楽しむ」にも出てもらった森脇 建くんが岡山の先生になり、顧問として二度目の上演。それが岡山県代表となって中国大会へ出場しました。大田から何人も応援にいきました。舞台には20名近く登場するのですが、みんなとても生き生きと動き喋り演じていました。それを見ただけでも、ここまで訓練するのは簡単じゃないと思いました。日ごろの練習の成果です。ここまで演じれば合格ですが、コンクールという視点でみれば、教室の壁がありきたりな感じを受けました。誰もが考える一般的な装置の前で演じれば、誰もが演じる普通の劇になりかねません。かえってない方が劇が広がっていく可能性があります。またよく演じられる劇は、多くの人に観られているので、それを越える舞台をつくるのは大変です。とはいえ、ここまで仕上げたのは立派です。よかったよタケルクン。

出雲高校
出雲高校「泳げ WATER BABYS」伊藤靖之作
50回、51回と連続して全国大会へ出場した出雲高校。今年の劇も見応えがあり、ラストでの感動もありました。今までの抽象的で象徴性と飛躍に富んだ劇が、この劇では少し具体性とテーマの一貫性が強くなっていました。伊藤作品を長年見てきた人たちには「一歩前進」と受け止めた人も多かったと思いますが、審査ではそうでもなかったようです。その上を行く劇があったということもあるでしょう。

講師の講評を次のようにメモしています。「上半身はだか。斬新。こうゆうのもありと思った。お客さんもよく反応していた。ラストは感動的だったが、共感はできなかった。脚本が観念的、言葉に具象性がない。5人が集まる場所とは何だろう。そこへコーチが来るとはどういう場所なのか分からかった。滑舌が少し甘い」

確かに昨年一昨年の洗練された動きや表現、滑舌から比べるとちょっとダウンした観はありますが、迫力という点ではアップしてのではないかと思います。

松江工業高校 (2)
松江工業高校「広くてすてきな宇宙じゃないか」成井 豊作
県大会の劇評で書いていますが、この劇も舞台装置を工夫してとてもうまくつくっていました。それによって劇が散漫にならず凝縮した気がします。米子高校の装置も「プロでもなかなかここまでつくれない」と講師の先生がいわれましたが、この劇にもいえるでしょう。みなさん伸び伸びと好演されました。安来高校の「逝ったり生きたり」を含め、島根の高校演劇が一定のレベル以上にあることを見せてくれました。

入場するとき係りの先生が「写真撮影許可証」を発行しておられました。とてもいいことだと思います。「撮影禁止」と杓子定規に決まり文句をくり返すより、撮影条件を厳守してもらって許可した方が、記録やPRなどに有効です。

みなさん、おつかれさまでした。米子高校のみなさん、全国の舞台でもがんばってください。

H27 米子の詩人・渡部兼直さん 『全詩集Ⅰ・Ⅱ』刊行

鳥取県米子の詩人・渡部兼直さんが「全詩集」2巻を刊行されました。出版社は「編集工房ノア」。1冊が700ページを越える分厚い詩集です。シンプルで品があります。今までにもたくさんの詩集があり、総てではありませんが、書棚にある詩集に集まってもらいました。美事な顔ぶれですね。

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渡部さんは「山陰詩人」の同人でもあり、中四国詩人会でもよく一緒になります。早稲田の文学部国文科の卒業で、9年の差を挟んで、同じキャンパスを歩いていたことになります。国文専攻なのに、プレヴェルのフランス語の訳詩もあります。英語も堪能です。

全詩集に挟まれた栞には、現代詩人の大家・入沢康夫さんの素敵な紹介があります。冒頭を少し紹介してみましょう。

「渡部兼直氏の詩はどれをとって見ても、一分の隙もないほど美事に練り上げられた、しかも常に洒脱味を欠かさない、二重底・三重底の奥行きを持った作品ばかりで、私は読む度に感嘆を久しくる。
いたるところに、古今東西の文化への照応と連想の仕掛けがあって、作者の教養・知見の広さ・深さを痛感させられる。(以下略)」

DSC06579                      (後左 兼直さん、川辺さん、田中さん、前左、洲浜くん、入沢さん、田村さん)

実に適切な指摘ですね。
全詩集を読むと、松江や出雲、大社、三瓶などを素材にした作品にもたくさん出会います。参考までに、たまたま開いた143ページの「出雲のオクニ」の冒頭三連を紹介しましょう。ユーモアがあり、飛躍があり、意表をつくことばが俳諧のように飄々と飾りもなく素っ裸で出て来て、実に楽しい。

「出雲のオクニ」

出雲のオクニと呼ばれた
おんな
桃山時代にひらいた
桃の花

まぶし
出雲のオクニ
桃山のモンロウ

やまたのおろちと呼ばれた
大蛇
いい女に会えば
すなわち
ひと飲みにした
(略)

巨像の爪だけを紹介した程度ですが、兼直さんは、少なくなっていく「詩人らしい詩人」の一人です。じっくり味わいたいと思っています。

H27 松江で「そよ風コンサート」を聞く

2015.6.21、プラバホールで「そよ風コンサート」があり、大田から3人で聞きにいきました。これは松江市津田公民館の活動として平成17年に結成され、今年で10周年になり、その記念コンサートとして開催されたものです。本当にさわやかでセンスのいい舞台構成で楽しい時間を過ごしました。

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プラバホールの中に入ったのは初めてです。市立図書館が併設されていて、自由に入って閲覧でき多くの人がソファーで本を読んだり休んだりしておられました。とてもいい雰囲気で利用しやすく、本の陳列にも工夫があり、感心しました。

30分前になり、図書館から出てホールの方へ移動し、受付を通ると、パッ!鮮やかな花が飛び込んできました。思わず立ち止まり、永久保存とばかり、パチリ!

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津田公民館のコーラスの指導者の名前が書いてありました。女性らしい細やかな配慮ですね。

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パンフレットの表紙もいいですね。誰がつくったとも書いてありませんが、さわやかです。

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さすがは音楽のために作られたホール。客席のスロープの傾斜がゆるいので、見下ろす感じがなく、ほぼ平行な視線で自然に舞台の合唱を聞くことができます。残響音は大田市民会館より長い気がしましたが、音楽には長い方がいいのだと、福山市民会館で聞きました。あそこは長い。演劇では残響音が長いとことばが分かりにくくなる。(よこみちへそれるな!はい)

合唱も素敵でした。指導者と同じエリザベト音楽大学の卒業生で結成されている「エリザベトフレンズ松江」の皆さんが友情出演され、プロの力量でバックアップされたのも素敵でした。

最後には「ふるさと」を洲浜満子さんの指揮でみんなで歌いました。本当に若葉の上を流れるさわやかなそよ風のようなコンサートでしたよ。おつかれさまでした。

その手はちょうちょう

ふたつの羽でしなやかに風をすくう
ちょうちょのように
その手はぼくを乗せ
ぼくは若葉の間をひらひら舞いながら
大空へ飛んでいき
気がつくと宇宙を泳いでいる

手のしなやかな動きに乗せられて
野を越え山を越えて
青空へ舞い上がり
いつのまにかぼくは
小川のせせらぎを聞きながら
みどりの林の中を歩いている

指揮する手に乗せられて一緒に歌いながら、こんな詩のようなものが胸に浮かんでいました。
みなさん、ありがとうございました。

H26 『石見詩人』133号の詩とエッセイ

石見詩人133号は2014、12、25、発行されました。現在は年2回発行になっています。134号の〆切は平成27、5、20です。133号に乗せた詩とエッセイを紹介します。

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まぶしく悲しい「里の秋」
洲 浜 昌 三
夕闇の空に
ひときわ高く浮かぶ峰のように
鮮やかになっていく風景がある

磨かれた講堂の舞台に立って
小学校一年生のあなたが歌っている

しずかなしずかな 里の秋
お背戸に木の実の 落ちる夜は
ああ かあさんと ただ二人
栗の実煮てます いろりばた ※

美しい声が講堂に流れ
一年生のぼくも茣蓙(ござ)に座って聞いている

敗戦直後のくすんだ生活のなかで
別世界のように浮かび上がってくる明るい光景
そこに立つ白いドレスのあなたは今もまぶしく
口ずさむと悲しさが胸に滲んでくる

軍歌を高唱していた少年のぼくが
こんなに淋しい歌に出会ったのは初めてだった

日本が戦争に敗れた時 外地には民間人や軍人
が六百六十万人残された この歌は外地引揚者
を励ますためにつくられ ラジオで初めて流さ
れた時 NΗKスタッフ全員がシーンとなった
という

海の彼方の遠い異国にいる父を
母と二人で待っている歌だと知ったのは
六十年以上もたった先日のことである

※ 童謡「里の秋」作詞・斎藤信夫 作曲・海沼実

H26 随筆 「どうしてますか 」石見詩人133号上下2段3ページ_

『石見詩人』の発行所は698-0004 益田市東町17-15 (編集者・高田賴昌)です。詩やエッセイが好きな人、大歓迎です。高田さんへ連絡してください。0856-22-7156です。

H27年度 島根文芸協会の行事について(お知らせ)

4月22日、松江で今年度第1回目の「島根県民文化祭文芸部門運営委委員会」と「島根文芸協会」理事会が開かれました。昨年度の行事や決算を審議して承認、27年度の予算や行事計画を話し合いました。今年度は詩人連合が担当です。会長を出し詩人連合で講師の決定や交渉、歓迎会など計画、運営しなければいけません。各部門の理事や役員は次のように決まりましたのでお知らせします。

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事業の主なものは二つです。一つは、9月22日に開催される文芸フェスタと文芸作品の募集、選考、そして「島根文芸」の発行です。今年は文芸フェスタの講師に谷川俊太郎さんをお願いし、OKをいただいています。要望により講演ではなく対談形式とし、劇研「空」が谷川さんの詩を朗読することになっています。大詩人を前にして本人のしを朗読するのですからしぬほど緊張するかもしれませんがしっかり準備してしめいをはたしたいと思います。
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天気がよかったので途中下車。海を眺めました。歌とメロディがでてきました。「はるかに霞む日御碕」「石見銀山歴史ものがたり」の劇中歌のワンフレーズ。いい歌だね。

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ふと南へふりむけば、きれいなバンガローの屋根、屋根、屋根。ここはどこ?地中海?きっとそうだよ。むかし田儀は何もないところでしたが、ここ数十年、魅力的な道の駅をはじめ、いろいろな建物ができて、運転していても、ちょっと寄ってみようか、という気が起こります。プールやバイキングなど人気があって大田からも行く人が多いようですね。タギのバンガローなどにまけないようにガンバロー、オオダ!ミチクサをするな!本題へもどれ!はい。
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文芸作品の公募は7月からです。俳句、短歌、川柳、散文、詩もぜひ応募してください。詳しいチラシは6月初旬にできます。県内各地に配布されますのでご覧ください。

『石見詩人』132号のエッセイ紹介

島根県の益田市で発行されている『石見詩人』は、1956年(昭和31年)にキムラ フジオさんによって創刊された詩誌。高齢化の波は避けられず、同人も少なくなったが、主宰する高田賴昌さんはがんばっていい詩誌をつくりたいといっている。往時は季刊だったが、現在は年2回の発行になっている。

石見詩人132号

作品は少ないが、個性のある詩が載っている。岩石さんは島根にいたときは同人だったが、広島で長い間働き、数年前に子どもが住んでいる神戸へ移った。沈むかもしれないが船に乗らないか、と誘いを掛けたら乗ってくれた。宮川さんは益田の出身で、神戸に在住。不思議な縁から島根文芸の詩の応募を薦めたら金賞を受賞。受賞式で初めてお会いした。石見詩人へ誘ったという次第。二人とも貴重な同人である。
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ぼくは、「詩だけでなく、エッセイも充実したらどうか」と提案した手前、132号へ3ページのエッセイを書いた。詩に関するエッセイは書きたいことがあり、詩を書くよりもはるかに楽な気持ちで書けるのがいい。

2014、5 エッセイ「詩がいつの間にか外にある」石見詩人132号上下2段3ページ

H26 「いま島根の高校演劇は」(記事紹介)

いま島根の高校演劇はどうですか、と聞かれも、一般の人には答えようがない。情報がないから、何もわからない。スポーツ関係は新聞でも大きく報道されるが、文化関係はたまに結果が載るくらいである。
高文連の文芸作品コンクールにはすばらしい作品が集まり、作品集も毎年発行されているが、報道されたこともない。関係者だけが一生懸命がんばっている。読んでもらう努力もしない。この中から将来有望な文筆家や作家が生まれるかもしれないのに・・・。

「身内だけの活動は衰弱していく」「いいものは多くの人に知らせて励ましたい」ーこれは基本的な考えである。

DSC06214          (さて、これはどこの写真でしょう)

島根では演劇部がある高校は数年前と比べほぼ半減した。だから少子化の中で、衰退線上を一直線に下降しているーと思っている人も多いだろう。確かに部の数は減った。しかし演劇のレベルは向上し、夏の全国大会へこの12年間で8回、数年前から始まった春の大会(中国大会で2位に相当する学校)には3校が選出されている。ぼくが顧問だった頃には山陽勢が圧倒的に優位だったことを思えば、驚異的な数字である。(何故か?いつか書きたいが、時間とスペースが必要)

顧問も生徒たちもがんばっている。
高校演劇を応援することも目標にしている劇研「空」としては、このことを知って欲しいと思っていた。たまたま、松江で「島根文藝」創立20周年講演があり、山陰中央新報の文芸担当の人と久しぶりに会い、このことを話したら、「書いてもらえますか」といわれ、寄稿した次第。

中国地区大会が松江の県民会館(上の写真は正面)で開催される前日に掲載された。大会のPRにもなればと思って書いたので、いいタイミングだった。字数は限られているので、必要最小限のことしか書けなかったが、紹介します。

H26 新聞劇評「今島根の高校演劇が輝いている」山陰中央新

H26 38回島根県高校演劇大会観劇記(9校)

平成26年度の第38回島根県校校演劇発表大会は11月1、2日、島根県民会館中ホールで開催されました。地区代表9校がそれぞれすばらしい劇を上演しました。劇を観ながら思ったのですが、演劇部は一時よりかなり減っていますが、レベルはかなり高くなってきています。そのことは、ここ数年島根県の代表が中国地区大会を突破して全国大会へ出場している回数を見てもうなずけます。この12年間で夏の全国大会へ8回中国地区代表として出ています。

今年度特筆すべきことは、三刀屋高校掛合分校が初出場して好演したことです。来年が更に楽しみです。大会の講師は津和野高校を最後に退職されたベテランの大島宏美先生と劇研空の洲浜クンです。各校の劇について観劇記を、やっとこさどっこいしょで書きましたので興味がある人は覗いて行ってください。

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第38回 島根県高等学校演劇発表大会
11/1(土)10時~
①三刀屋高校掛合分校「僕たちのTAKASHI」亀尾佳宏 作
②三刀屋高校「羽と心臓と鎧」竹内万寿 作
③松江農林高校「のうりん日和」多田佳菜子 作
④浜田高校「ごはんの時間2い」青山一也 作 浜高演劇部潤色
⑤松江商業「ホーリーナイト」杉山 恵 作 川口多加 潤色(~16時50分)
17時~17時40分講師講評(洲浜昌三、大島宏美)

11/2(日)10時~
⑥開星高校「サヨナラブライド~see you Love Lie’d~」武庫次元 作
⑦安来高校「逝ったり生きたり」東尾 咲 作 安来高演劇部潤色
⑧松江工業「広くてすてきな宇宙じゃないか」成井 豊 作
⑨出雲高校「泳げ WATER BABYS」伊藤靖之 作 15時30分終了予定。

15時40分~生徒講評委員会・審査会(大島宏美 洲浜昌三 岩成紀子 安田礼子 今岡淳子)
16時30~17時20分 講師の講評、審査発表、閉会式

今年は島根で中国地区大会(12月20,21日県民会館中ホール)が開催されるので、代表校は3校。安来、松江工業、出雲高校に決定しました。とてもすばらしい劇でした。 中国大会では他校がどんな劇を上演するかわかりませんが、楽しみです。

観劇記中の写真は舞台風景として記録係の高橋育男先生が撮影されたものを許可を得て使用させていただきました。

どうぞ、ここがエントランスです。ノックじゃなくて、クリックしてお入りください。

H26 観劇記 「38回島根県校校演劇大会9校」上下段6ページ